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ドルフィンズが1巡目指名権を含む複数のドラフト指名権と引き換えにWRワドルをブロンコスにトレードへ

2026年03月18日(水) 09:06

マイアミ・ドルフィンズのジェイレン・ワドル【AP Photo/Adam Hunger】

デンバー・ブロンコスが2026年に向けて大きな賭けに出ている。

現地17日(火)、ブロンコスがマイアミ・ドルフィンズとのトレードでワイドレシーバー(WR)ジェイレン・ワドルを獲得すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが報じた。

ラポポート、ペリセロ、ガラフォロによると、ドルフィンズは4月に行われるドラフトの1巡目(全体30位)指名に加え、ドラフト3巡目および4巡目指名権を受け取る見返りとして、ワドルとともにドラフト4巡目指名権をブロンコスに送るという。

この取引は昨シーズンのトレード期限間際に始まった交渉の集大成だ。その交渉は新ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・エリック・サリバン率いる現体制がドルフィンズのロースター再編に着手するずっと前に始まったものだが、ブロンコスの関心が薄れることはなかった。その結果、ブロンコスは即戦力となる決定的な戦力を獲得するために、価値の高いドラフト指名権をドルフィンズに手放すことになった。

ワドルはマイアミを離れ、あと1人か2人の戦力が加わればAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)制覇も狙えると十分に考えられるチームに移籍する。ブロンコスは昨季に14勝を挙げてカンファレンスの第1シードを獲得したが、勝利したディビジョナルラウンドゲームの終盤にクオーターバック(QB)ボー・ニックスが足首を骨折したことで、第60回スーパーボウル進出を惜しくも逃した。

それはショーン・ペイトンHC(ヘッドコーチ)の就任3年目に成し遂げた素晴らしい飛躍であり、それを受けてジョージ・ペイトンGMは2026年に向けて大胆な賭けに出る決断を下している。ニックスがまだ新人契約を結んでいる(ただし契約延長が迫りつつある)うえに、オフェンシブラインや主力守備選手に多くの資金を投じている今こそ、ブロンコスにとってはドラフト指名権を差し出して即戦力を獲得する絶好のタイミングだと言えよう。

ペイトンGMは火曜日にそれを実行。以前から目をつけていたレシーバーを獲得し、2度のプロボウル選出経歴を持つコートランド・サットンを擁する一方で実績のあるパートナーを欠いていたWR陣に加えた。ニックスのオレゴン大学時代のチームメイトで、2024年ドラフト4巡目指名を受けたトロイ・フランクリンは、昨季に試合平均パスヤードでリーグ11位につけたブロンコス攻撃陣においてレシーブヤードで2位にランクインした。とはいえ、ブロンコス攻撃陣はレシーバー陣が充実していれば、さらに大きなポテンシャルを発揮していた可能性がある。

長年にわたってパス攻撃の指揮を執ってきた攻撃のスペシャリストであるペイトンHCは、この点を理解していた可能性が高く、ワドルを自身の攻撃陣に加えられることに大いに喜んでいるはずだ。

2021年ドラフト全体6位指名を受けたワドルは、ドルフィンズでの5年間で高い生産性を発揮し、通算78試合に出場してキャッチ373回、5,039ヤード、タッチダウン26回を記録している。ワドルがルーキーシーズンに素晴らしい活躍を見せたことを受け、ドルフィンズは2022年に今回のブロンコスと同様に積極的な動きを見せ、南フロリダで爆発力のあるオフェンスを構築すべく、WRタイリーク・ヒルを獲得した。

当初はそれが機能し、ドルフィンズは11勝を挙げた2023年シーズンに試合平均獲得ヤードでリーグトップに輝き、試合平均得点でも2位にランクインした。しかし、その後のシーズンではクオーターバックの不安定さによって苦境に追い込まれている。そして、指導体制の変更に伴い、再建に集中的に取り組む方針を打ち出し、サリバンGMは将来に向けた資産を蓄えるために多くの主力選手を手放すことになった。

マイク・マクダニエル時代から所属している数少ない攻撃選手となっていたワドルは、前ヘッドコーチの下でドルフィンズのロースターにおける中核的存在と見なされていた。これまでと異なる方向へ進もうとしているドルフィンズは、今こそ資金を投じる意思のある強豪チームにワドルを送り出し、ワドルに残された価値――2028年まで比較的有利な条件でチームにとどまらせることができる契約を含む――を最大限に生かす好機だと考えたのだろう。

一方のブロンコスはワドルが新たにチームのスターとなり、2026年以降にマイルハイシティを魅了する存在になることを期待している。

【RA】