銃撃された妻の承諾を得てチーフスに復帰したビエネミーOC、妻は「順調に回復」
2026年08月19日(水) 13:39
カンザスシティ・チーフスの攻撃コーディネーター(OC)エリック・ビエネミーは現地18日(火)、バージニア州の自宅で銃撃を受けた妻のミアさんからチームに復帰する承諾を得たと冗談を交えながら明かした。その理由についてビエネミーは「家にいると、妻や家族をイライラさせてしまうのは分かっている」と話している。
ミアさんは7月26日夜に銃撃を受け、夫妻の27歳の息子イライジャが逮捕された。エリックは家族がこの危機を乗り越えられるよう、すぐにチームを離れたが、先週、ロサンゼルス・ラムズとのプレシーズンゲームで敗れる前にキャンプに復帰した。
妻が複数の傷を負って緊急搬送されて以来、初めて報道陣の取材に応じたエリック・ビエネミーは「何よりもまず、妻は順調に回復している。とても元気にしている」とコメント。
「妻の回復が、私がここに戻ってきた一番大きな理由のひとつだ。彼女はまさに戦士だ。聖人のような人だ。その姿を見ることができて素晴らしかった」
ビエネミーはバージニア州アッシュバーンの自宅に戻っている間も、キャンプから離れていたわけではなかった。ミズーリ・ウエスタン州立大学で行われていた練習の様子を配信で見ることができ、練習前後のチームミーティングにも頻繁にオンラインで参加していたのだ。
ある時、ビエネミーはチーフスのジェネラルマネジャー(GM)ブレット・ヴィーチに電話をかけ、その隣にヘッドコーチ(HC)アンディ・リードが座っているのを知っていたことから“ビッグ・レッドに電話を代わってくれ”と伝えた。その後、ビエネミーはリードHCに対し、ある選手に一見些細な指導上の指摘をするよう促した。
ビエネミーは笑顔で「画面に向かい、選手やコーチに怒鳴っていた。“一体何をやっているんだ?”とね。自分自身にも“なんでそんなプレーを指示したんだ?”と叫んでいたよ。結局のところ、私はチームの状況についていけるようにしていた」と話している。
その一方で、妻をはじめとする家族をいらつかせていたビエネミーは、次のように語った。
「妻に“ここを離れてもいいわよ”と言われ、戻る時が来たんだ」
イライジャ・ビエネミーは故意による傷害、重罪に伴う銃器使用、住居内での銃器発砲の罪で起訴されているが、その出廷は精神鑑定の結果が出るまで延期され続けている。
エリック・ビエネミーは「今回の件を通じて私たち家族に寄せられた温かい気持ちや愛情、支援に対し、ハント家をはじめとするチーフス関係者の皆さんに感謝を申し上げたい。そういうわけで、私たちはフットボールに戻る」と述べた。
気性が荒く要求も厳しいビエネミーだが、チーフスのロッカールームでは誰からも愛されている。ビエネミーはチーフスが3度のスーパーボウル進出と2度の優勝を果たすのに貢献したコーチングスタッフの一員であり、黄金時代の礎を築く一翼を担った人物だ。
数年前にチーフスを離れてワシントン・コマンダースの攻撃コーディネーターに就任したのは、自らプレーコールを行うことで、いつかNFLのヘッドコーチに就任できると期待してのことだった。しかし、コマンダースはビエネミーが在籍した唯一のシーズンで苦戦し、コーチングスタッフを解任。その後、ビエネミーはカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で1シーズンを過ごし、昨季はシカゴ・ベアーズでランニングバックを指導していた。
そして、ニューヨーク・ジャイアンツの攻撃コーディネーターに就任するためにチームを離れたマット・ナギーの後任として、カンザスシティに戻ってきた。
チーフスのラインバッカー(LB)ニック・ボルトンは「彼が戻ってきてくれて本当に良かった。離れている間は彼のことを恋しく思っていたし、彼の家族のために祈っていた」と語り、「でも、ああいう人がフィールドに戻ってくると、競争心が強い人だから、自分たちの力が最大限に引き出されるんだ」と続けている。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
【RA】



































