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改修中のエバーバンク・スタジアムで迎えるシーズンに備えるジャガーズ

2026年08月22日(土) 12:19

ジャクソンビル・ジャガーズ【NFL】

現地21日(金)に行われたジャクソンビル・ジャガーズのプレシーズンホーム初戦は、カロライナ・パンサーズに対してどう戦うかを見るだけでなく、彼らがどこでプレーするかを見る機会にもなった。

ジャガーズは今シーズン、いわば工事現場と化した場所でプレーする。2028年シーズンまで完成しない14億ドル(約2,225億5,100万円)規模の“未来のスタジアム”の建設を進めているからだ。

エバーバンク・スタジアムでは、透明な張り出し屋根を支える巨大なスチールトラスの設置工事が続いているため、上層部の座席が撤去されている。スタジアムのすぐ外には3基の巨大なクレーンが立ち並び、下層部の座席からも見える状態となっている。スタジアムの最上部に設置されていた照明は現在、上層部に固定されている。

収容人数は4万2,500人に減らされ、プレシーズンの2試合とレギュラーシーズンの6試合(ホームゲームのうち2試合はイングランドで実施)では、この状態が続く。

ディフェンシブエンド(DE)トラヴォン・ウォーカーは「どんな感じになるかって? 俺にとってはいつものフットボールだ。もちろん、ホームの観客の前でプレーすると、特別な勢いが生まれる。でも、結局やることはフットボールだ」と語った。

「どれだけ豪華でも、古くても気にしない。俺たちはフットボールするだけ」

これは、ジャガーズ関係者が28回のタウンホールミーティングを実施したうえで、2年間の建設期間中にチームが本拠地を離れることを望まないとの声がファンから寄せられたときから計画されていたことだった。

テネシー・タイタンズもバッファロー・ビルズも新たなスタジアムを建設している間、隣にある旧本拠地で試合を行っていた。しかし、セント・ジョンズ川沿いに本拠を構えるジャガーズにそのような選択肢はなく、市内で他に適したスタジアムもなかった。

ジャガーズのマーク・ランピング社長は、セントルイス・カージナルスの野球部門社長として新球場の建設を指揮し、それ以前にメットライフ・スタジアムの建設期間中に同スタジアムのCEOを務めていた経験を生かし、建設の順序を変更することで、工事期間中も1シーズンは本拠地で、もう1シーズンは2時間離れたスタジアムで戦える方法を考え出した。

ジャガーズは、2026年は収容人数を制限した状態で試合を行い、2027年にはフロリダ州オーランドのキャンピング・ワールド・スタジアム(シトラス・ボウルの開催地)でホームゲームを実施する予定だ。工事期間中ずっと本拠地で試合を続けた場合、所要期間は2年ではなく4年になっていただろう。

今年はどのようなシーズンになるのだろうか。ランピングは“独特な”ものになると表現している。
ランピングは主に駐車やテールゲート、座席への移動といった一連の流れについて言及し、「少し複雑になるため、ファンの皆さんには少し辛抱してもらう必要がある」とコメントした。今年は座席数が少なくなるものの、必ずしも駐車スペースが減らされるわけではない。

スタジアムの完成後の姿にも注目が集まっている。特に目を引くのは、ミラーレンズサングラスのような役割を果たし、直射日光が当たる場合と比べて座席エリアやコンコースの放射熱を10度から15度抑える透明な張り出し屋根だ。これにより、ファンは側面から外を見渡し、地平線や川の景色を楽しむことができる。スタジアムを取り囲むコンコースは、現在の4倍の広さになる予定だ。

スチールトラス――スタジアム上部にある白いフレーム――が設置され次第、大型の圧縮リングを使って屋根をゆっくりと持ち上げる作業が始まる。その段階に至るまでにあと1年から18カ月ほどかかる見込みだ。

少なくとも試合を観戦するファンがヘルメットをかぶる必要はない。工事は試合の48時間前に中断され、試合翌日の朝に再開される予定だ。作業内容によっては、スタジアムから観客がいなくなった直後に再開されることもある。

工事を進めるうえで、ジャガーズは日程にも恵まれている。

ジャガーズは9月27日(日)にニューイングランド・ペイトリオッツを迎え撃った後、1カ月間遠征することになっており、敵地でのシンシナティ・ベンガルズ戦、イギリスでの2試合を経てバイウイークを迎える予定だ。また、11月1日(日)に再びホームゲームを行った後、3試合連続でアウェー戦が控えている。

ランピングは「リーグはとても協力的だった」と明かしている。

「リーグが各チームの要望をすべて満たすことは決してできない。だが、スケジュールの中盤に少し空白期間を設け、その間にフィールドの工事を進められるようにすることは私たちにとって重要だった」

また、ランピングは、ロンドンでの2試合によって2030年にホームゲームを1試合確保できるため、1回のホームゲームを建設中のスタジアムで行う代わりに新たなスタジアムで実施できるようになると語った。

昨季にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区制覇を果たしたジャガーズは、優位に立てる要素を探している。もしかすると、理想的とはいえないスタジアム環境がむしろ追い風となるかもしれない。ヘッドコーチ(HC)リアム・コーエンは、27年ぶりとなる2年連続のポストシーズン進出を目指すチームに、実力を証明するという意気込みを持ってプレーするよう呼びかけている。

「どこであろうと、いつであろうと、誰が相手であろうと関係ない。実力を証明し、勝ち取らなければならない。結局のところ、一貫性こそがパフォーマンスを測る最も確かな指標だからだ」とコーエンHCは語った。

敵地にいても、ロンドンにいても、本拠地にいても、スタジアムの建設は続く。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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