ブラウンズが2026年シーズン第1週の先発QBにデショーン・ワトソンを指名
2026年08月25日(火) 09:53
地元ファンから激しいブーイングを浴びてから2日後、クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンは2026年シーズン第1週の先発を任されることになった。
ブラウンズは9月13日(日)に臨むジャクソンビル・ジャガーズ戦で、シェドゥーア・サンダースではなくワトソンを先発に起用すると発表。
さまざまな理由から、この決定は不評を招く可能性が高い。そして、就任1年目のヘッドコーチ(HC)トッド・モンケンにとっては間違いなくこれまでで最も重要な決定だ。
モンケンHCは現地24日(月)に「オフシーズンからトレーニングキャンプ、試合、合同練習に至るまで、すべてのパフォーマンスを見極めた」とコメント。
「そして最終的に、アウェーでシーズン初戦を迎えるにあたり、デショーンの方がボールを前進させ、得点するチャンスをチームにもたらしてくれると判断した。結局のところ、それがすべてだ」
「最後の試合に臨む時点でもそう感じていたが、確信はなかった。コーチ陣で話し合い、すべてをもう一度見直した上で、その方向に進むことにした」
ワトソンは月曜日、モンケンHCからその日の朝に伝えられるまで、自分が先発に指名されることを「まったく知らなかった」と明かしている。
先発に指名されたことについて、ワトソンは「この2年間、リーグの32チームのいずれかで先発を務める能力があることを示すために取り組んできた」と語った。
「うれしかったし、すごく興奮した。でも、それには多くの努力も伴う。やるべきことは山ほどあるし、乗り越えなきゃいけない課題もたくさんある。毎日勝利をつかみ取るために努力し続けなきゃいけないし、そうして万全の状態で臨めるようにする」
ブラウンズはワトソンの先発QBとしての立場を“毎週のように変わるもの”とは捉えていないとつけ加えたモンケンHCは、次のように話している。
「シェドゥーアは素晴らしい仕事をしてきたし、大きく成長した。彼の将来を楽しみにしている。だが、これは週ごとに判断を変えるようなものではない」
ワトソンもサンダースも木曜日に行われるニューイングランド・ペイトリオッツとのプレシーズン最終戦には出場しない見込みだ。
プレシーズンでの2試合で、ワトソンはパス27回中16回成功(成功率59.3%)、162ヤード、タッチダウンなし、インターセプト1回を記録。一方のサンダースはパス22回中15回成功(成功率68.2%)、153ヤード、タッチダウン1回、インターセプト2回をマークした。
土曜日、ワトソンはバッファロー・ビルズに31対7で敗れた試合の後半に出場。ハンティントン・バンク・フィールドのスタンドはほとんど埋まっていなかったものの、ブーイングは話題になるほど大きかった。
ワトソンが本拠地でプレーするのは、2024年10月20日にシンシナティ・ベンガルズに敗れた試合でアキレス腱を断裂してから初めてだった。当時、観客の中にはワトソンが退場する際に歓声を上げる者もいた。
土曜日の観客の反応や、自分が負傷したときの反応について、ワトソンは“個人的”であり“敬意を欠いた”ものだと指摘。
そして、月曜日に自身の“感情的な”発言について謝罪した。
ワトソンは「感情に流されてしまったんだと思う。自分の発言でこの街にいるファンの誰かを攻撃するつもりはなかった」と話している。
「(ファンの)不満は理解している。その背景にあるあらゆる事情も理解している。これからはフットボールに集中し、最高のパフォーマンスを見せ、最高の能力を発揮したい。エネルギーやコミュニティ、そういったものすべてから力をもらっているからね」
「繰り返しになるけど、感情に流されてしまった。俺も人間だ。それについては全面的に責任を負う」
モンケンHCは月曜日、ワトソンの発言もファンの反発も自身の決定に影響を与えなかったと改めて強調した。ワトソンとサンダースは練習でレップスを分け合ってきたが、オフシーズンを通じて続いていたQB争いにはついに決着がついた。
2025年ドラフト5巡目でブラウンズに指名されたサンダースは、昨シーズンをチームの先発として終えた。2025年ドラフト3巡目指名を受けたディロン・ゲイブリエルは昨季、負傷するまでサンダースより序列が上だったが、現在は存在感を失っている。
30歳のワトソンはブラウンズでの5シーズン目を迎えようとしているが、ヒューストン・テキサンズからトレードされて以来、出場したのはわずか19試合だ。2022年は出場停止処分で、2025年はケガでシーズン初戦を欠場したため、ジャガーズ戦はワトソンにとってブラウンズでシーズン初戦の先発を務める3度目の機会となる。
ワトソンはテキサンズでの4シーズンで3度プロボウルに選出され、2020年にはパスヤードでリーグトップに輝いた。その後、ワトソンはテキサンズからのトレードを要求し、2021年シーズンは全試合でインアクティブとなった。
ワトソンは以前、マッサージ施術中に性的な不正行為を働いたとして、20人以上の女性から告発された。テキサス州の2つの大陪審が刑事訴追を見送る決定を下した直後、ワトソンはブラウンズへトレードされ、テキサンズは見返りとして3つの1巡目指名権を含む多数のドラフト指名権を獲得。その後、ブラウンズとワトソンは完全保証となる5年2億3,000万ドル(約366億0,347万円)の契約延長に合意した。
ワトソンは2022年シーズン最初の11試合で出場停止処分を受けた。ようやくブラウンズの選手としてフィールドに立った際のパフォーマンスは、プロボウルに選出されていた頃の姿とは程遠く、相次ぐケガにも悩まされた。
2023年シーズンには肩の負傷と手術により、最後の9試合を欠場。2024年はアキレス腱の負傷により7試合しか出場できず、2度の手術を受け、結果として昨シーズンの全試合を欠場することになった。
ワトソンは現行契約の最終年を迎えているが、この契約は多くの人からチームにとって重荷と見なされている。今シーズン、この契約によるキャップヒットは4,090万ドル(約65億0,905万円)に上る見込みだ。
先発復帰についてワトソンは「浮き沈みはたくさんあるだろう」と語り、「でも同時に、このリーグで先発クオーターバックになること、そして何よりクリーブランド・ブラウンズの先発クオーターバックを務められることを楽しみにしている」と続けた。
【RA】



































