QBメンドーサには「あと3試合のプレシーズンゲームが必要」とレイダースHCクビアック、先発QBは明言せず
2026年08月29日(土) 10:22
各メディアの見出しでは、ラスベガス・レイダースのヘッドコーチ(HC)クリント・クビアックが現地27日(木)夜にプレシーズンゲームでサンフランシスコ・49ersに18対12で敗れた後も先発クオーターバック(QB)を明言しなかったことが強調されるかもしれない。
一方、別の発言からは、新人QBフェルナンド・メンドーサが成長過程においてどの段階にいるのかが、はっきりとうかがえる。
『Associated Press(AP通信)』によると、クビアックはメンドーサについて「彼にはあと3試合のプレシーズンゲームが必要だ。新人選手たちはみんなそうだ。シーズンが始まれば、練習で与えられるスナップ数は少なくなる。それが現実だ。だが、私たちはコーチとして、彼らを試合に出せる状態に整え、成長させ続ける必要がある」と述べたという。
この発言は、メンドーサが実戦に投入される前に成長すべき点があることを浮き彫りにしている。49ers戦では、プレシーズン2度目の先発出場を果たしたQBカーク・カズンズが2シリーズでプレーし、いずれもフィールドゴールで締めくくった後、メンドーサが交代で出場した。試合後、先発QBの指名について質問されたクビアックは、その質問をかわして次のように話している。
「誰かの名前を挙げる必要はないと思う。多くのポジションについて話し合うことが山ほどある。だから、映像を確認し、スタッフ全員であらゆることについて話し合いたい」
現時点でクビアックには、9月13日(日)に行われるマイアミ・ドルフィンズとのシーズン初戦に向けて先発QBを発表する義務はない。また、クビアックはドラフト前の時点で、シーズン初戦ではベテラン選手を先発させるつもりだと明言していた。これまでの一連の動きを見ても、その方針は十分すぎるほど明らかだ。
オフシーズン開始当初から、クビアックとそのスタッフはメンドーサの長期的な成長について話し合ってきた。ショットガンを中心としたオフェンスからクビアックのスキームへ移行するには成長が必要であり、メンドーサが大学時代に経験してきたものよりもアンダーセンターやプレーアクションが多く取り入れられるため、時間がかかるのは当然のことだった。
レイダースが、ミネソタ・バイキングス時代にクビアックの下でプレーし、昨季に一部のアナリストの予想を上回る好プレーを見せたカズンズを獲得した理由は、メンドーサが成長するまでの橋渡し役を担わせるためだ。プレシーズンの様子やクビアックの発言を踏まえても、この方針に変わりはないだろう。
メンドーサは木曜夜の試合でも良い面と悪い面が入り混じるパフォーマンスを見せた。メンドーサの肩の強さと狭いスペースにボールを投げ込む能力はNFLで通用するレベルだ。その一方で、メンドーサは先発として活躍する上で慣れなければならない点がまだいくつかあることも示している。
メンドーサは49ers戦で5ドライブ(30プレー)に参加し、パス14回中7回成功で57ヤード、インターセプト1回、サック2回という記録にとどまった。
インターセプトはこの試合で投じた2回目のパスで喫したものだ。それがアンダーセンターからドロップバックしてのプレーアクションだった点は重要だと言えよう。クビアックは49ersのラインバッカー(LB)テイタム・ベチューンにインターセプトされる前にボールに手を伸ばしていたワイドレシーバー(WR)ジェイレン・ネイラーがキャッチすべきだったと示唆したが、メンドーサがディフェンスに背を向けた後に放ったパスがほんの少しずれていたことも課題の一つだ。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、メンドーサは木曜夜、プレーアクションからのパスを4回中1回しか成功させられず、6ヤード、インターセプト1回という数字にとどまったという。また、アンダーセンターからのパスは5回中2回しか成功させられなかった。
改善が必要だと判明した点は、アンダーセンターからのプレーだけではない。メンドーサは2回のサックを喫し、6回のプレッシャーを受けた。その一部は、ラッシャーを素早く見極められなかったメンドーサ自身にも責任がある。
メンドーサは「これはNFLだから、相手にはモンスターのような選手がいて、ボールを素早く出さないといけない。そこでは、タイミングよくプレーする必要があり、ミスを許される余地がほとんどないことが学べる。だから、あれだけ強いプレッシャーにさらされるのは素晴らしい経験だと思う。ダイヤモンドは圧力がかかることで生まれるからね」と語った。
実戦に臨む準備が整うまでに調整期間を必要としたQBはメンドーサが初めてではない。確かに、ドラフト全体1位指名を受けた選手は通常、シーズン第1週から先発出場する――そうならなかった直近の例は2018年のベイカー・メイフィールドだ――が、ベンチで過ごす時間を生かして成長したQBは数多くいる。選手は一人ひとり異なり、それぞれ異なる形で恩恵を受けるというのが現実だ。レイダースはクビアックが短期的にも長期的にもメンドーサとチームにとって最善の決断を下すと信じる必要がある。
シーズン第1週にカズンズが司令塔を務めないとなれば驚きだ。これまでの状況や発言を踏まえると、シーズン初戦で先発を務める選手はかなり明白であるため、クビアックはそれを明言する必要がないと感じている可能性が高い。
【RA】



































