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パッカーズでのカウントダウンが始まったのを感じるQBロジャース

2020年07月30日(木) 00:09


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Ben Margot】

アーロン・ロジャースはグリーンベイ・パッカーズでのカウントダウンが始まったことを知っている。それはパッカーズが2020年NFLドラフトでトレードアップによってクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブを1巡目に指名した瞬間から始まった。

『The Ringer(ザ・リンガー)』のポッドキャスト、『10 Questions with Kyle Brandt(10クエスチョンズ・ウィズ・カイル・ブラント)』の中で、数年以内にパッカーズに次のQBが生まれる展望は見えるかときかれたロジャースは、ラブを長期にわたって待たせるよりもその可能性の方が高いだろうと認めた。

「おそらくそうなるだろうね」と他の場所でプレーする可能性についてロジャースは述べた。「全ての状況に基づいて考えればそうなる。事実を見よう。彼らはトレードアップした。ドラフトで彼を指名した。彼を気に入っている。彼とプレーしたいと思っている」

2005年に自身がNFL入りした頃と違い、今や1巡目指名の選手が3年も待つことはほとんどなく、1年待つことすらまれだとロジャースは述べた。

「今は環境が変わった」と彼は述べた。「俺が1年目だった2005年、俺たちは4勝12敗だった。2年目に8勝8敗だ。俺をプレーさせろと騒ぐ声はなかった。若手を待たせるのは普通のことだったからね。3年目の2007年は13勝3敗になった。プレーオフに進み、NFCチャンピオンシップではホームでニューヨーク・ジャイアンツとスーパーボウル出場を賭けて戦った。異なるシナリオだ。今のQBは早くプレーするようになる傾向があると思う。若いヘッドコーチ(HC)やジェネラルマネジャー(GM)たちは選手たちを使いたがるんだ。それは理解できる。本当だよ」

1巡目指名の選手を早期にプレーさせる大きな理由の1つに彼はあえて言及しなかった。ルーキーQBがもたらす財政的アドバンテージだ。4年間のルーキー契約にサインするにあたっては、どんな先発級QBもチームにとってはお買い得品となる。その若き司令塔が次の契約更新を迎えるまでは、3,000万ドル(約31億円)超のQBに割かれるはずのリソースを他の場所に使えることになるためだ。

パッカーズがラブをプレーさせずにいれば、そのルーキー契約のアドバンテージはどんどん無駄になっていってしまう。

カットされれば高いデッドマネーが生まれると思われるロジャースは、あと2年間はチームにとどまる可能性が高い。しかし、その後は?

「俺はそれについて少しも悪意は持っていない」とラブの指名についてロジャースは述べた。「がっかりしたか? そりゃそうだ。しないやつがどこにいる? 俺はグリーンベイでキャリアを終えたかった。この町を愛している。ここで育ったも同然なんだ。21歳でやって来て、今は36歳だ。その間にいろいろなものが大きく変わったよ。でも俺は分かっている。全てがクリアに見えているし、苦い思いはまったくない。そういうものなんだよ」

40代になってもキャリアを続けたいと思うなら、別の州に行くことになるだろうと彼は理解している。これまでにも多くの偉大な選手たちが違うカラーに着替えてきた。例を数人挙げるだけでも、ジョー・モンタナ、ペイトン・マニング、ジョー・ネイマス、ロジャース自身が後任となったブレット・ファーブ――そして最近では今年のトム・ブレイディも。

ロジャースがパッカーズを離れたとしても、1つだけ自分が着る姿を想像できないジャージーがあるという。シカゴ・ベアーズのものだ。

「いやそれはちょっと・・・どうだろう、想像しにくいな」と思わず笑い出しながらロジャースは答えた。

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