第60回スーパーボウルのハーフタイムショーに自身の文化を持ち込むと語るバッド・バニー
2026年02月06日(金) 12:17
バッド・バニーは大きな注目を集めるスーパーボウルのハーフタイムショーに向け、興奮と感謝が入り混じりつつ、落ち着いた視点も持っていると語った。
現地5日(木)、『Apple Music(アップル・ミュージック)』主催のプレスイベントに出席したバッド・バニーは英語で「正直、自分が今どんな気持ちなのか分からない。いろいろある。まだツアーの途中だし、先週はグラミーにも出た。そんな感じだ」とコメント。バッド・バニーは2017年のシングル“Chambea”に合わせて会場に姿を現した。
バッド・バニーは「ワクワクしているけど、自分よりも家族や友だち、ずっと自分信じてくれた人たちを思うと、より胸が熱くなる。この瞬間や文化こそが、こういうショーを特別なものにしているんだ」と話している。
プエルトリコ出身のスーパースターとして世界で最もストリーミング再生されているアーティストの1人であるバッド・バニー(本名ベニート・アントニオ・マルティネス・オカシオ)は、“Debí Tirar Más Fotos”で2026年グラミー賞の年間最優秀アルバム賞を獲得。そのわずか1週間後に、スーパーボウルのステージに立つことになった。スペイン語のみで構成されたアルバムが同賞を受賞したのは史上初のことだ。
バッド・バニーはプレスイベントで、ハーフタイムショーを楽しむためにスペイン語を学ぶ必要はないが、踊る準備はしておくべきだと冗談をまじえて語った。これは昨年10月に出演した『Saturday Night Live(サタデー・ナイト・ライブ)』のモノローグを踏まえた発言だ。
アップルミュージックのゼイン・ロウとエブロ・ダーデンがバッド・バニーとの対談を進行した。木曜日のイベントは太平洋時間午前10時、試合前のパフォーマーとの対談から始まった。今年は開場前から長い列ができ、記者会見が始まる約1時間前には、スペイン語圏やラテンアメリカのメディアを含め、取材許可を得た報道陣が会議室を埋め尽くしていた。
これは2025年に行われたケンドリック・ラマーの記者会見とは対照的で、当時の会場はイベント開始の約15分前まで満席にならなかった。
観客は第60回スーパーボウルハーフタイムショーでどのようなパフォーマンスを期待できるのか。高い関心が寄せられているにもかかわらず、バッド・バニーはその内容について具体的なことはほとんど明かしていない。
「大きなパーティーになるだろう」と強調したバッド・バニーは「みんなが僕に期待できること・・・もちろん、自分の文化をたくさんステージに持ち込みたいと思っている。でも本当に、ネタバレはしたくない。楽しいステージになるはずだ」と続けた。
バッド・バニーにとって、スーパーボウルへの道のりは決して評価や賞を得るために歩んできたものではない。“Debí Tirar Más Fotos”が最も意義のあるプロジェクトとなったのは、記録を追求するのではなく、自身のアイデンティティや歴史、文化と再びつながることに根ざしていたからだと本人は語っている。
「年間最優秀アルバム賞を狙っていたわけでも、スーパーボウルのハーフタイムショーでパフォーマンスをすることを狙っていたわけでもなかった。自分はただ、自分のルーツや仲間、自分自身とつながろうとしていただけだ」
その考え方こそが最終的により大きな可能性への扉を開いたのだとバッド・バニーは語っている。つまり、世界最大級のステージで深く個人的な文化を表現することになったのだ。
「自分が誰で、どこから来たのかを、いつだって誇りに思うべきだし、それで自分の行ける範囲を制限したらいけない」とバッド・バニーは言う。
バッド・バニーはスーパーボウルの舞台に立ったことがあり、以前は2020年に実施された第54回スーパーボウルに、ジェニファー・ロペスやシャキーラと共に登場した。しかし、自身の焦点は変わらないと強調したバッド・バニーはこうコメントしている。
「最大の喜びは、創作し、それを楽しみ、人々とつながることだ。スタジオに入るたびに、いつもそれを求めている」
サプライズゲストの有無を尋ねられたバッド・バニーは「それは教えられない」と返答。
その後、バッド・バニーは実際に多くのゲスト――友人や家族、“ラテン系コミュニティ”、自分の音楽を愛している世界中の人たち――が観に来るだろうと語った。
バッド・バニーはインタビューの最後に数人の学生ジャーナリストからの質問に応じ、その中で初期からの支持者は誰かと尋ねられると、“母親”だと答えた。
「何よりもまず、母は僕という人間を信じてくれた。決断や考えも信じてくれたんだ。それが自分をここまで導いてくれたんだと思う。偉大なアーティストだと信じたからじゃなく、素晴らしい人間だって信じてくれたからだ」
第60回スーパーボウルは現地8日(日)にサンタクララのリーバイス・スタジアムで行われ、シアトル・シーホークスとニューイングランド・ペイトリオッツが対決する。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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