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QBワトソン獲得に“積極的”と見られるパンサーズ

2021年01月29日(金) 09:20

ヒューストン・テキサンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/David J. Phillip】

2人の最高のクオーターバック(QB)が対決する第55回スーパーボウルまで、あと1週間と少し。

しかしながら、今話題になっているのは別のQBだ。

ヒューストン・テキサンズのスターQBであるデショーン・ワトソンが、トレードを要請することによって通常よりも一足先に推測のシーズンに突入した。その意思が公になった今、さっそくうわさを追ってみよう。

片手に足りるほどの一部のチームは別として、ほとんどのチームが少なくともワトソンに連絡を取ることを考えるだろう。ノートレード条項があるため、最終的な行先に決定力を持つのはワトソンになる。それでも、ほとんどのチームにとって、少なくともトレードの可能性がどれだけあるか探りを入れる価値はある。

トレード候補リストのトップに近い位置にいるチームの一つが、カロライナ・パンサーズだ。

現地28日(木)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは『NFL NOW(NFLナウ)』で、パンサーズが25歳のワトソンを“積極的に”取りに来るだろうと話している。

「カロライナ・パンサーズについては保留してはいけない。彼らはデショーン・ワトソン獲得の可能性に向けて積極的に動くチームの一つだと私は聞いている」とラポポートは語った。

パンサーズには好ましい要素が多い。比較的若く、成長の余地のあるロースターを擁しており、ディフェンスには若い有力選手(DEブライアン・バーンズ、LBジェレミー・チン)がいる。そして、オフェンスには火力の高い武器がそろっている(RBクリスチャン・マカフリー、WRのD.J.ムーア、WRロビー・アンダーソン)。

マット・ルールはスマートでモチベーションの高いヘッドコーチ(HC)であり、ワトソンとよく合うだろう。また、ルールHCはこのオフシーズンにQBスポットのアップグレードを望んでいるような様子を強く示してきた。パンサーズQBのテディ・ブリッジウォーターは2020年に波のあるシーズンを送っている。ルールHCがワトソン獲得に動く一人であることは間違いない。

オーナーのデビッド・テッパーも一つの要素になるかもしれない。テッパーオーナにはワトソンのような選手を獲得し、そのQBを満足させておくだけの手段と動機がある。

全体8位指名権のあるパンサーズは、ヒューストンに十分なパッケージをオファーすることができるだろう。

仮にワトソンをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)に送り出すことがテキサンズの優先事項だとするなら、パンサーズは最有力候補の一角となるはずだ。

名乗りを上げるのはパンサーズだけではない。ラポポートはニューヨーク・ジェッツ、マイアミ・ドルフィンズなどの候補を挙げており――インディアナポリス・コルツにも可能性があるが、テキサンズがディビジョン内でトレードを行う考えは現実的ではない――その他にも多くのチームが考えられる。

もちろん、すべての推測はテキサンズが最終的にワトソンをトレードに出すという仮定に基づく。ヒューストンが強硬な姿勢に出て、若きQBに欠場と罰金を強いる道もある。若手スターにそういった態度を取ることによる影響は何年も感じられるかもしれないが、ともあれ、そうなるとしても数カ月先のことだ。

今のところ、分かっているのはワトソンがヒューストンを出たがっているということ。そのことがNFL中のファンベースにおいて、多くの推測やうわさ、空想をかきたてている。

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