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イーグルスQBハーツが右肩を捻挫、カウボーイズ戦出場は未定

2022年12月20日(火) 10:34

フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツ【AP Photo/Bryan Woolston】

フィラデルフィア・イーグルスは現地24日(土)に実施されるライバルのダラス・カウボーイズとの試合に勝てば、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区優勝を確定させられる。しかし、彼らはそれをスタークオーターバック(QB)がいない状態で成し遂げなければならないかもしれない。

イーグルスのQBジェイレン・ハーツは日曜日に勝利したシカゴ・ベアーズ戦で右肩を捻挫したことにより、土曜日に行われるカウボーイズ戦に向けてのステータスが定まっていないという。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートやトム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが情報筋の話をもとに月曜日に報じた。

その報道によれば、ハーツのケガは長期的なものだと見られていないが、イーグルスはハーツが復帰したときに万全な状態であることを第一目標としているとのこと。

ハーツはベアーズ戦で一度もスナップを逃していないものの、多くのランプレーを実行しており、シーズンハイに並ぶ17回のキャリーを記録してタッチダウンラン3回を決めている。一方で、パスの成績はそれほど生産的とは言えず、パス37回中22回成功で315ヤード、インターセプト2回という記録だった。

今回の負傷により、MVPの有力候補と見られてきたプロ3年目のハーツのシーズンは一瞬にして止まっている。ハーツはこれまでにパスで3,472ヤード、タッチダウン22回(それに対してインターセプト5回)、パサーレーティング104.6を記録している一方で、ランでも747ヤード、タッチダウン13回を決めるなどブレイクアウトシーズンを楽しんでいた。

カウボーイズ戦では、ガードナー・ミンシューがハーツの代わりに先発するだろう。ミンシューはジャクソンビル・ジャガーズに所属していたルーキーイヤーに何度も先発した経験があり、昨季もイーグルスで2度リリーフとして先発している。そのうち1回はシーズン第18週に敗れたカウボーイズとの試合で、パス33回中19回を成功させて186ヤード、タッチダウン2回、インターセプト1回をマークした。

ハーツが負傷したというニュースは、今シーズン第6週にイーグルスに敗れ、借りを返そうと目論むカウボーイズにもすでに伝わっている。

カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは月曜日に「ガードナーであろうとジェイレンであろうとわれわれは準備できている」と述べた。

ハーツはイーグルスをリーグで最も優秀な13勝1敗という戦績に導いている。イーグルスはスーパーボウルを制覇した2017年シーズンより後に、この勝利数に達したことがなかった。今回のケガは、最後までとてつもない活躍をするはずだったハーツにとって初めての試練となっているが、他にも多才な選手をそろえているイーグルスは、カウボーイズ(10勝4敗)との試合で自分たちの根性を試す機会を得るだろう。また、ハーツが回復を目指している中で、よりいっそう実力を証明するかもしれない。

【RA】