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NFLチーム研究所:Week 32 – ロサンゼルス・チャージャーズ

2017年12月02日(土) 12:25

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チャージャーズは1959年、NFLの対抗リーグだったAFLのオリジナルメンバーとしてロサンゼルスを本拠地に設立された。初代オーナーは世界的ホテルチェーン『ヒルトンホテル』創業者の息子であり、当時、同チェーンのオーナーだったバロン・ヒルトンである。

チャージャーズの名は設立時のジェネラルマネジャー、フランク・リーヒーが選び、ヒルトンが承認している。選択理由として「ドジャースタジアムと南カリフォルニア大学(USC)の試合でファンが“チャージ”と叫び、軍隊ラッパを吹いているのが好きだから」と語ったということだ。

チームのロゴは設立当時、チームカラーのブルーで縁取られ、下部がブルーとゴールドで二分されたシールド型の中に稲妻と馬の頭部が描かれたものが使用された。その一方でヘルメットのデカルは現在も使用される稲妻が使われている。

チャージャーズはAFLがリーグ戦を開始した1960年、西地区で優勝を果たす。しかし同じロサンゼルスで先に設立、活動していたラムズの人気が高く、入場者数が振るわなかったこともあり、翌1961年にはサンディエゴに移転した。

チームロゴはブルーが明るいものに変わったものの、移転後もほぼ同じデザインのものが使用された。その後、1974年に当時使用していたヘルメットを横から描いたデザインに変更され、1988年にはヘルメットを立体的に描いたものになった。さらに2002年にはヘルメットのデカルと同じ稲妻マークに変更され、2007年には形は同じだが、それまでホワイトだった中がゴールドに変更されて現在に至る。

チームの所有権は1966年に保険会社の会長だったユージン・クラインが率いるグループが当時最高額の1,000万ドル(現在の7,516万ドルに相当)で買収し、クラインが筆頭オーナーとなった。

さらに1984年、不動産業で財を成したアレックス・スパノスがクラインから株式の60%を4,830万ドル(現在の1億0,966万ドルに相当)で取得し、以後筆頭オーナーを務めている。スパノスはその後、少数オーナーから株の買い取りを進め、現在97%の株を保有しているとのことだ。

2000年代に入るとチームは本拠としていたクアルコム・スタジアムの老朽化から、サンディエゴ市に対して新スタジアム建設の交渉を進めることとなった。しかし、2016年に建設計画が否決されたことから、2017年1月にロサンゼルスへの再移転が発表され、実行されている。

【渡辺 史敏】

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