QBマレー時代に終止符を打つ構えのカーディナルス
2026年02月09日(月) 10:31
新ヘッドコーチ(HC)がやってくることで、アリゾナ・カーディナルスのクオーターバック(QB)が世代交代するかもしれない。
カーディナルスが今オフシーズンに、これまで7年にわたって先発を務めてきたQBカイラー・マレーに別れを告げることになりそうだと、現地8日(木)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが“NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)”で伝えている。
そのような決断は、マレーとカーディナルスの2025年シーズンが進むにつれて現実味を帯びていった。2度のプロボウラーであるマレーはシーズン第5週に足を負傷し、今季は先発5回、962パスヤード、タッチダウン6回、インターセプト3回にとどまっている。マレーは故障者リザーブとなり、チームは12月までに、マレーをこのリストから復帰させないことを決定した。
2019年NFLドラフトの全体1位で指名されたマレーは、直近の負け越しシーズン以前から安定した成功を収められていなかった。キャリア通算で38勝48敗1分、勝ち越したシーズンは1度しかなく、唯一プレーオフに出場した試合では大敗を喫している。
3勝14敗のシーズンを終えてジョナサン・ギャノンヘッドコーチ(HC)を解雇したカーディナルスは、ロサンゼルス・ラムズの攻撃コーディネーター(OC)だったマイク・ラフルアーを起用。今の段階では、ラフルアーがマレーのNFLでの3人目のヘッドコーチになる。
とは言え、『The Insiders(ジ・インサイダーズ)』が報じたところによれば、そのパートナーシップが長く続くことはなさそうだ。
マレーの2026年のキャップナンバーは5,270万ドル(約82億5,574万円)。ラポポートによれば、状況のいかんを問わず3,680万ドル(約57億6,555万円)が保証されているものの、3月11日(水)に始まる新リーグイヤーの最初の1週間が過ぎた段階でマレーがロースターにいると、来季に追加で2,000万ドル(約31億3,345万円)が保証されることになるという。
したがって、カーディナルスがそこを最終決定の期限としているのは明らかだ。
『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、チームがマレーのカットを決断した場合、デッドマネーとして5,470万ドル(約85億7,089万円)を抱えるという。6月1日より後の指定であれば、その額は4,750万ドル(約74億4,272万円)に下がる。一方、トレードであればカーディナルスが抱えるデッドマネーは大幅に減少(6月1日以前であれば1,790万ドル/約28億0,435万円、後なら1,070万ドル/約16億7,634万円)。マレーにとって最良のシナリオは、フリーエージェントになって行き先を選ぶことだと、ラポポートはつけ加えている。
そのシナリオの場合、マレーはより安価な契約でどこか理想の場所を見いだせるかもしれない。ちょうど、ラッセル・ウィルソンが2024年に、ブロンコスから高額を受け取りつつ、ベテランに対する最少額でピッツバーグ・スティーラーズと契約したように。
誰がマレーの後任になるかについては、2025年の終盤にすでにジャコビー・ブリセットが実質的にその役割を果たしている。数字上では、簡単に3,366ヤード、タッチダウン23回、インターセプト8回という数字を積み上げたブリセットだが、勝敗でいうと1勝11敗だった。2026年も契約を保持しているブリセットだが、これまで所属したNFLの6チームでは、いずれも長期的な答えになることはなかった。他にはケドン・スロヴィスがロースターにいる。
カーディナルスは来るドラフトで全体3位指名権を有しており、現段階でおよそ4,220万ドル(約66億1,137万円)のキャップスペースがある。
ラフルアー時代を迎えるにあたり、新先発クオーターバックについてはいくつかの道があるカーディナルス。しかし、マレーという道については、もう終わりを迎えたことをこれから数カ月で認める構えのようだ。
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