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NFLチーム研究所:Week 8 – マイアミ・ドルフィンズ

2017年06月17日(土) 10:53

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1965年、フロリダ州マイアミのAFL(アメリカン・フットボール・リーグ)9つ目のチームフランチャイズ権を法律家のジョセフ(ジョー)・ロビーとコメディアンのダニー・トーマスが750万ドルで獲得した。ロビーは当初フィラデルフィアを希望していたものの、ジョー・フォスAFLコミッショナーが温暖な気候で、フロリダ州南部に位置し中南米への玄関として人口が拡大していたマイアミを推薦し、これを受け入れたのである。

フランチャイズ権を得た直後からチーム名の公募が行われ、応募数は約2万、候補の名前も1,000以上を数えた。その中でフロリダ近海に生息し、人気があるイルカから“ドルフィンズ”が選ばれることになったのである。“ドルフィンズ”には最も多い622通の応募があり、その中から当選したファンにはドルフィンズのホームゲームを生涯にわたり観戦できるパスが贈られたという。

チームロゴは設立当初から太陽をイメージしたオレンジのサークルの前で、“M”と描かれたヘルメットを被ったイルカがジャンプしているデザインのものが使用された。その後イルカの位置や表情、色などが3回変更されたものの基本的なデザインは2012年まで変えられなかった。大胆な変更が行われたのは2013年、イルカからヘルメットはなくなり、姿勢も跳ねている形となった。これが現行のロゴである。チームカラーのグリーンとオレンジも薄めのものに変更されている。

チーム設立後、トーマスはチームの株をロビーに売却、ロビーが初代オーナーとなった。ロビーは名将ドン・シュラによって1972年シーズンには17勝無敗のパーフェクトシーズンを経験するなど、チーム運営を成功させている。1987年には自らの名をつけたジョー・ロビー・スタジアム(現ハードロック・スタジアム)も建設した。

ロビーは1990年に73歳で死去。その後、1994年にレンタルビデオチェーンなどで財を成したビジネスマンで起業家のウェイン・ハイゼンガがチームとスタジアムを買収、2代目オーナーに就任した。そのハイゼンガから2008年に株式の50%を取得したのが現オーナーで、不動産事業で成功したスティーブン・ロスだ。ロスは翌年さらに45%も追加に取得し、現在95%を保有している。買収額は11億ドルに上った模様だ。なお、残りの5%についてはハイゼンガが現在も保有している。

【渡辺 史敏】

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