NFLチーム研究所シーズン2:Week 29 - デンバー・ブロンコス
2018年06月23日(土) 09:49
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1960年、NFLの対抗リーグAFLの創設メンバーの一つとして設立されたブロンコスがその初年シーズンに限り、ホームとして使用したのがDUスタジアムだ。デンバー大学が所有する3万人規模のフットボール用スタジアムだった。
翌1961年、ブロンコスはデンバー市西部のベアーズ・スタジアムに移る。1948年にオープンした多目的スタジアムで、野球マイナーリーグのデンバー・ベアーズの本拠だったため、この名称となっていた。建設当初は1万8,000人収容だったが、ブロンコスの移転に併せて約3万4,000人収容へと増築されている。その後、1968年には1970年のNFLとAFLの合併で定められた最低収容規模に合わせて5万人収容となり、さらに何度も増築が重ねられ、最終的には約7万6,000人収容にまで拡大された。
また、1968年にスタジアムの所有者がそれまでのベアーズとブロンコスからデンバー市と郡に移ったことにより、スタジアム名がマイルハイ・スタジアムに変わる。これはデンバーが標高1,609メートル、つまり約1マイルという高地であることに由来している。
1993年に設立されたMLBコロラド・ロッキーズが2年間に渡って同スタジアムを使用したが、1995年に野球用スタジアムのクアーズ・フィールドが完成するとロッキーズはそちらに移った。これを契機にフットボール用スタジアム建設の機運が高まり、1999年、マイルハイ・スタジアムの隣接地に新スタジアムの建設が開始される。
こうして2001年に完成したのがインベスコ・フィールド・アット・マイルハイである。投資会社のインベスコがネーミングライツを取得したものの、マイルハイというフレーズが地元ファンに浸透していたため、この名称となった。約7万6,000人収容の屋外型のフットボール用スタジアムだ。2011年にネーミングライツが地元コロラドに本拠を置くスポーツ用品小売業スポーツオーソリティに移譲され、スポーツオーソリティ・フィールド・アット・マイルハイに改称されている。
1970年以降、マイルハイ・スタジアムのブロンコス戦は売り切れが続いていたが、新スタジアムでも2001年の開業以降、現在まで売り切れが続いている。試合中、実際の入場者数がアナウンスされ、ノーショーと呼ばれる欠席者がいるとブーイングが巻き起こるほどだ。
またマイルハイ・スタジアムのスタンドは金属で造られており、特に2階と3階のスタンドではファンが床を踏みならす“マイルハイサンダー”が名物となっていた。新スタジアムではこの伝統を受け継ぐため、床がスチール製となっている。
【渡辺 史敏】
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