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NFLチーム研究所シーズン2:Week 32 - ロサンゼルス・チャージャーズ

2018年07月14日(土) 12:15



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1960年にAFLに所属するロサンゼルスのチームとして設立されたチャージャーズはまず、ロサンゼルス・メモリアル・メモリアル・コロシアムをホームとした。1923年オープンの同スタジアムは現在ラムズが使用する他、オープン時から現在まで南カリフォルニア大学フットボールチームが拠点として使用している。また1932年と1984年の夏季ロサンゼルス五輪でメインスタジアムとして使用されたことでも有名だ。さらには2028年の夏季五輪でも使用される予定となっている。

とはいえ、チャージャーズは翌1961年にサンディエゴに移転し、サンディエゴ市ダウンタウン近くのバルボア・スタジアムに居を構えており、3万4,000人収容の屋外型フットボール用スタジアムだった。

チャージャーズは6年に渡って同スタジアムを使用したが、1967年、サンディエゴ市郊外にサンディエゴ・スタジアムが完成するとそちらに移る。当時流行の複合型屋外スタジアムで約7万人が収容でき、1969年から2003年まではMLBサンディエゴ・パドレスもホームとしている。また第22回、32回、37回スーパーボウルの会場ともなった。

1980年にスタジアム建設に尽力した地元スポーツライター、ジャック・マーフィーが死去したことに伴い、翌1981年にマーフィーの功績を称える意味でスタジアム名がジャック・マーフィー・スタジアムに改称された。さらに1997年にはサンディエゴに本拠を置く電話機器メーカー、クアルコムがネーミングライツを取得し、クアルコム・スタジアムに再度改称されている。

2000年代に入るとチャージャーズはスタジアムの老朽化と複合型スタジアム故の見にくさもあってダウンタウンに専用スタジアムの建設を地元自治体と交渉したが、これがうまくいかず、ロサンゼルスに再移転を望むようになる。2016年1月、ロサンゼルスへの移転が決定、2017年シーズンからロサンゼルスを本拠とすることとなった。

ロサンゼルスではラムズが建設を進める新スタジアムを建設費の一部を負担することで共同使用することになっている。ただ、スタジアムの完成は2020年の予定で、それまで仮のホームとして選ばれたのがロサンゼルス近郊カーソンのスタブハブ・センターだ。

このスタジアムはMLS(メジャーリーグサッカー)のロサンゼルス・ギャラクシーの本拠として建てられたもともと2万7,000人収容のサッカースタジアムである。チケット二次流通会社スタブハブがネーミングライツを取得し、この名称となった。

チャージャーズが使用するため、ロッカールームや放送設備、観客席の増設などが行われたが、収容人数は約3万人にとどまっており、これはNFLでは最小規模である。

【渡辺 史敏】

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