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2026年ドラフト開催地がピッツバーグに決定

2024年05月23日(木) 12:05


2024年NFLドラフト【AP Photo/Paul Sancya】

NFLドラフトがスティールシティで開催される。

現地22日(水)、スーパーボウルチャンピオンに6度輝いたことがあるピッツバーグ・スティーラーズの本拠地であるペンシルベニア州ピッツバーグが、2026年NFLドラフトの開催地になったと、NFLが春季リーグミーティングの場で発表した。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは水曜日に発表した声明で「NFLドラフトは1年で最も大きく、最も待ち望まれるスポーツイベントの1つだ。ピッツバーグ・スティーラーズおよび“VisitPITTSBURGH(ビジットピッツバーグ)”と2026年のイベントで協力できることにワクワクしている」と述べ、こう続けている。

「私たちは世界的な舞台でこの素晴らしいコミュニティにスポットライトを当て、ピッツバーグの経済に利益をもたらしつつ、あらゆる市場のフットボールファンを楽しませる、またとない機会を得た。2026年にこのペンシルバニアの誇りが輝きを放つことを、私たちは確信している」

ドラフトが2015年に非常に人気の高い巡業型になってから、10番目の開催地となったピッツバーグ。これまでにはシカゴ、フィラデルフィア、テキサス州アーリントン、テネシー州ナッシュビル、クリーブランド、ラスベガス、ミズーリ州カンザスシティ、デトロイトが開催地となってきた。2025年NFLドラフトはウィスコンシン州グリーンベイで行われる予定だ。

スティーラーズの社長を務めるアート・ルーニー二世は声明で「ピッツバーグの街が2026年NFLドラフトの開催地に選ばれたことに興奮している」とコメント。

「これは、この地域が提供するあらゆるものを国内外にアピールする素晴らしいイベントになるだろう。VisitPITTSBURGH、NFL、地元や州の関係者、そして組織内部のメンバーが、NFLドラフト開催地に選ばれるという私たちの目標を達成するために尽力してくれたことに心から感謝している。この地域における豊かなフットボールの歴史と伝統を紹介するとともに、この街の文化を楽しむために全国からフットボールファンが訪れることを楽しみにしている」

1933年に創設されたスティーラーズはNFLで7番目に古いフランチャイズであり、AFCの中では最長の歴史を誇る。スーパーボウル制覇数(6回)はニューイングランド・ペイトリオッツと並んでNFL最多タイとなっており、過去50年以上にわたるフランチャイズの持続的な成功は、他の追随を許さないものだ。

ルーニー二世は春季リーグミーティングの場で、2026年NFLドラフトはスティーラーズが2001年から本拠地としているアクリシュア・スタジアムの近郊で行われる可能性が高いと明言。スティーラーズは象徴的なスリー・リバース・スタジアムに本拠を移した1970年から、アレゲニー川、モノンガヒラ川、オハイオ川が合流する場所でホームゲームを行っている。スリー・リバース・スタジアムは2001年に取り壊されるまでアクリシュア・スタジアムのすぐ隣にあった。

ピッツバーグでは3日間のイベント期間中に、さまざまな地域イベントや『Bud Light(バド・ライト)』提供のコンサートシリーズ、リーグ最高のファンフェスティバルであるNFLドラフト・エクスペリエンスなど、ドラフト関連イベントが実施される。NFLドラフトは、ピッツバーグがアメリカ旅行の目的地としてアピールする機会であると同時に、イベントに伴う経済効果を享受する機会でもある。

リーグ最大のオフシーズンイベントとして知られるNFLドラフトは、2015年から全国の300万人以上のファンを魅了してきた。デトロイトで開催された2024年NFLドラフトには、過去最多77万5,000人のファンが来場し、総視聴者数は5,360万人以上にのぼった。

グッデルは水曜日に巡業型のドラフトについて「これほど大きくなるとは、私たちの誰も想像していなかったと思う」と語っている。

「デトロイトは・・・信じられないほど素晴らしかった。ファンの情熱や、イベントに対する熱意は、とにかく並外れたものだった。そう説明するのが一番だ」

「移動することは・・・危険度と有益性について話し合っていた中で出てきたのだと思う。私たちはラジオシティ(ミュージックホール)で大成功を収めた。(ニューヨークは)世界のメディア市場であり、異論もあるかもしれないが、あそこでは本当に素晴らしい状態にあった。ある年に施設が使えないことが判明して私たちは“今がその時だ。行こう”となった。振り返るつもりはない。ピッツバーグを含め、私たちは前を見つめている」

1948年にフォート・ピット・ホテルでドラフトを行ったピッツバーグは、再び毎年恒例の選手選考会を主催することになった。

ピッツバーグは78年の時を経て2026年にまたしてもドラフトの開催地となり、NFLの中でも特に期待が集まるイベントの舞台を整える。

【RA】