2024年ドラフトの全体2位で指名された選手が今週、NFLでの初試合に臨むことになった。

現地4日（日）、ワシントン・コマンダースのヘッドコーチ（HC）ダン・クインが、クオーターバック（QB）ジェイデン・ダニエルズは今週土曜日に実施されるニューヨーク・ジェッツとのプレシーズン初戦に出場すると報道陣に明かしている。

クインHCは日曜日に「これまでずっと言ってきたと思うが、そこには全体的なプロセスがある」とコメント。

「これはまったく秘密ではなかったし、どのように選手たちの準備を整えるかというプロセスだ。つまり、試合は重要で、ジェイデンだけではなく、全員がプレーして準備を整えることになる」

クインHCはダニエルズが先発出場するのかどうかや、どのくらいプレーする見込みなのかについては明言していない。しかし、ダニエルズが出場するという発表は驚くことではなかったと言えよう。

23歳のダニエルズはトレーニングキャンプを通じてベテランQBマーカス・マリオタと先発レップスを分け合っている。クインHCがキャンプ初日の7月23日に話していた内容から判断すると、プレシーズンのパフォーマンスは先発の座を勝ち取る決め手になるかもしれない。

クインHCが発表したその日に、状況を確認するためにプレシーズン初戦に出場することに“興奮”していると報道陣に明かしたダニエルズは、次のように話している。

「なじみのない相手と対戦するのは、俺だけじゃなくてチーム全体にとって、これまでとは違う挑戦になる。試合でミスをする可能性があることを承知の上で、どういう展開になるのかを見守るつもりだ。高いレベルで実行するつもりだけど、今回は試合に出て、自分たちに何ができて何ができないのかを確かめるためにあるようなものだ。試行錯誤して前進する」

大学での5シーズンで55試合に先発出場し、1万2,749パスヤード、タッチダウン89回を記録するなど、豊富なプレー経験を持つダニエルズは、最初から先発を務める準備ができているように見える。デュアルスレットクオーターバックとして傑出した能力を発揮したダニエルズは大学最後のシーズンに一躍脚光を浴び、ハイズマントロフィーを獲得。その結果、コマンダースはルイジアナ州立大学（LSU）出身のダニエルズをドラフト全体2位で指名した。

2024年ドラフトで全体1位指名を受けたQBケイレブ・ウィリアムズは先週木曜日に行われたホール・オブ・フェイム・ゲームに出場しなかったが、シカゴ・ベアーズが臨むプレシーズンゲームの数が他の30チームと比べて1試合多いことを踏まえると、それは驚きではなかった。

競争しているシグナルコーラーたちが指揮を執る中、クインHCはコマンダースのオフェンス全体が新しいスキームをどれほど理解しているかを評価するために、他の主力攻撃選手のことも試さなければならないかもしれない。しかし、コマンダースがついにフランチャイズQBを手に入れたと期待している中で、誰に大きな注目が集まるかは明らかだ。

コマンダース対ジェッツ戦は現地10日（土）アメリカ東部時間正午【日本時間11日（日）1時】にメットライフ・スタジアムで実施される予定だ。

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