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先発QBは「練習週の最後」に決めるとスティーラーズHCトムリン

2024年08月25日(日) 11:12


ピッツバーグ・スティーラーズ【NFL】

2024年レギュラーシーズンの開幕まで約2週間となり、ほとんどのチームはシーズン第1週の先発クオーターバック(QB)を決定している。

しかし、ピッツバーグ・スティーラーズがその決定を下すのはもう少し先になるだろう。

デトロイト・ライオンズに24対17で敗れたプレシーズン最終戦を終えた後、スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは報道陣に対し、先発クオーターバックを発表する準備はできておらず、ラッセル・ウィルソンとジャスティン・フィールズのどちらがチームを率いるかは“練習週の最後”に決めると語った。

トムリンHCは決定を先延ばしにしている理由について「スティーラーズ対スティーラーズの練習があと3日間あるから、そのときに決めてもいいだろう?」とコメント。「先に決定を下してしまうと、そのスティーラーズ対スティーラーズの練習が最小限のものになってしまう。アトランタ(ファルコンズ)戦に向けての準備や、役割分担または序列についての判断や発表をするための時間は十分にある」

「だから、それは練習週の最後に決める」

土曜日に2週連続で先発を務めたウィルソンは、精彩を欠いていたバッファロー・ビルズ戦とは異なり、試合開始早々に先発組を率いてプレー5回、60ヤードのタッチダウンドライブを演出。ウィルソンはこの試合で、第3ダウン残り11ヤードの場面でワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズに通したロングパスを含め、パス2回中2回を成功させて26ヤードを記録している。

「彼らは得点ドライブを組み立てることができ、ジャスティンをより早く投入する機会を与えてくれた」とトムリンHCは振り返った。

また、ウィルソンは「まあ、俺たちの1番の目標はフィールドを縦横無尽に走り回って得点することだったと思うし、それが最優先だった。コーチが望むなら、どんなに長くてもプレーする準備はできていた。俺がサイドラインに向かうたびに、彼は“はい、君の出番は終わり”と言っていた」とつけ加えている。

ウィルソンと同じくプレシーズンを通して苦戦してきたフィールズは、より長くフィールドにとどまった。ファンブルリカバリーの後に交代したフィールズは、スティーラーズをプレー6回、35ヤードの得点ドライブに導いている。フィールズはそのドライブで2回のパスと2回のランを決めたが、次の2回のポゼッションではそれぞれサックを喫し、パス4回中3回成功、40ヤードという成績で出番を終えた。

「2人ともボールを進めていたし、ポゼッションダウンを勝ち取っていた。エンドゾーンにボールを入れることもできていた」と述べたトムリンHCは「それらはプレシーズンにおいて、これまで十分にできていなかったことだ」と続けている。

プレシーズンが終了した中で、ふくらはぎのケガから復帰した後に出場した2試合におけるウィルソンの成績はパス12回中10回成功で73ヤードとなっている。一方のフィールズは3試合に出場してパス27回中19回成功、199ヤードを記録してきた。どちらもタッチダウンパスやインターセプトを記録していない。

ファルコンズとの対戦が9月8日(日)に迫る中、トムリンHCとそのスタッフは今後、そうしたデータや夏の間に学んだことをすべて駆使してオフェンスの方向性を決めることになる。

【RA】