ライオンズが本人の要求を受け入れ、10シーズン在籍したOTデッカーを放出へ
2026年03月07日(土) 13:43
オフェンシブタックル(OT)テイラー・デッカーは結局、デトロイト・ライオンズには戻らない。
10年のキャリアを持つデッカーは最近、2026年に引退しない意向を表明したばかりであり、今後もクオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフのブラインドサイドを守り続けると予想されていた。しかし、その見方は長くは続かなかった。
現地6日(金)、デッカーは契約合意に至らなかったため、チームに放出を要求したと発表。
デッカーは『Instagram(インスタグラム)』で発表した声明で次のようにつづっている。
「状況は変わる。145試合の先発出場、3度のプレーオフ出場、2度の地区優勝を経験した10年で盾を背負ってきた。もう一度挑戦するつもりだったが、ライオンズの一員としての時間は終わりを迎えようとしている。現役続行をチームに伝えてからの数週間、多くの話し合いを重ねた。その多くは予想外の内容で、合意点を見出すことができなかった。そのため、放出を要求することを決断した」
「ライオンズの一員として戦ってきたこの素晴らしい10年間を、円満かつすっきりと終えたいと思う」
「この10年間、君たちのLT(レフトタックル)でいられたことは、人生における最大の栄誉だった。フォード家とライオンズの組織が与えてくれた機会に、永遠に感謝する」
2016年ドラフト1巡目で指名されたデッカーは、左サイドの即戦力として起用され、デトロイトでの10シーズンで140試合に先発出場してきた。2024年にはプロボウルに選出されている。
2025年はケガの影響で14試合の出場にとどまり、33回のプレッシャーを許すなど苦戦する場面が見られた。32歳となったデッカーは、これまでのキャリアで体にかかった負担を考慮し、現役を続ける意思があるのかどうか疑問を抱えたままオフシーズンを迎えていた。
2026年に1,820万ドル(約28億7,150万円)の報酬が見込まれ、3月15日(日)時点でロースターに残留していれば150万ドル(約2億3,666万円)のロースターボーナスを受け取る予定だったデッカーは、放出あるいは契約再編の候補と見なされていた。ライオンズが提示した契約条件にベテランのデッカーが同意しなかったのは明らかで、それが放出の要求につながっている。
ライオンズは少なくともあと1シーズン、デッカーをレフトタックルとして起用すると見込まれていたため、今回の動きは意外なものだった。フリーエージェント(FA)解禁まで数日となる中、このポジションには大きな穴があいている。2024年ドラフト4巡目指名を受けたジョバンニ・マヌは期待通りの成長を見せておらず、限られた出場機会で苦戦してきた。また、バックアップOTダン・スキッパーは今オフシーズンに引退している。
ライオンズは2024年にリーグ屈指のオフェンシブラインを誇っていたが、その後は低迷。スターセンター(C)フランク・ラグナウは昨シーズン開幕前に引退し、ガード(G)ケビン・ザイトラーは2025年にフリーエージェントとしてチームを去った。また、ライオンズは先日、Cグラハム・グラスゴウも放出。そして今度はデッカーが離脱することになった。
オフシーズンを迎える時点で、ライオンズではすでにインテリアオフェンシブラインの補強が不可欠となっていた。現在はそれに加えてタックルの問題も生じている。スター選手のペネイ・スウェルをレフトタックルとして起用できる可能性はあるが、そうすれば右サイドに穴が残ることになる。
【RA】



































