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WRピアソルが今週の練習に復帰し、シーズン初戦に間に合うことを「期待」する49ersシャナハンHC

2024年08月25日(日) 12:04


サンフランシスコ・49ersのリッキー・ピアソル【AP Photo/Jeff Chiu】

シーズン初戦を16日後に控える中、サンフランシスコ・49ersのワイドレシーバー(WR)陣は依然として不安定な状態だ。

契約交渉に難航し、トレードを要求しているブランドン・アイユークは数週間にわたってホールドインしている。一方、今年のドラフトで1巡目指名を受けたフロリダ大学出身のリッキー・ピアソルは、肩のケガで試合に出られていない。

現地23日(金)に行われたラスベガス・レイダースとのプレシーズン最終戦を終えた後、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンはピアソルのケガについて、そしてピアソルがシーズン第1週に間に合うかどうかが不透明な理由について明らかにしている。

シャナハンHCはピアソルが肩の亜脱臼、つまり部分的な脱臼を抱えており、それは大学時代に端を発するケガだと報道陣に説明。トレーニングキャンプ開始時にNFI(非フットボール故障者)リストに置かれていたピアソルは、1週間だけ練習に参加した後、再びサイドラインに下がった。プレシーズンの3試合はすべて欠場しており、現在はレギュラーシーズンにも欠場を余儀なくされる可能性がある。

ピアソルはシーズン第1週に間に合うのかと質問されたシャナハンHCは「そうなることを期待している」と返答。「今週の様子を見ていく。彼が今週、練習に参加できるようになることを願っている。もし実現したら、それは彼がそのときまでに出場可能になるという、かなり良い兆候になるだろう」

シャナハンHCは、ピアソルの肩はケガが悪化した後に“敏感”な状態になっているため、“そこから回復する時間”を与えたいと思っているとつけ加えた。

2024年ドラフトの全体31位で指名を受けた23歳のピアソルは、49ersが2020年にアイユークを獲得して以来、初めてドラフト1巡目で指名したワイドレシーバーとなった。アリゾナ州立大学とフロリダ大学での5年間で、ピアソルはレシーブ159回で2,420ヤード、タッチダウン14回を記録。昨シーズンはフロリダ大学ゲイターズで主力パントリターナーとしても活躍した。

昨季にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンに輝いた49ersは、才能のある攻撃選手を豊富にそろえているが、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースおよびリーグ屈指のディフェンスを擁するニューヨーク・ジェッツと対決するシーズン第1週には、攻撃面で答えよりも疑問の方が多い状態で臨むことになる。

ランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーはふくらはぎのケガを抱えており、オフェンシブタックル(OT)トレント・ウイリアムスはトレーニングキャンプを通してホールドアウト中だ。また、練習に参加していないアイユークは、来週の終わりにはロースターにいない可能性がある。さらに、シーズン開幕に向けてピアソルのステータスも不透明な状況だ。

もちろん、WRディーボ・サミュエルやタイトエンド(TE)ジョージ・キトル、WRジャワン・ジェニングス、フルバック(FB)カイル・ユーズチェックとった選手は健康を維持しており、QBブロック・パーディーにとって有力な武器となるはずだが、ピアソルを含むすべての主力選手がそろわない状態では、49ersのオフェンスは通常よりも出遅れる可能性がある。

【RA】