グリーンベイ・パッカーズはオフシーズンに、キッカー（K）のアンダース・カールソンとグレッグ・ジョゼフにポジション争いをさせた。パッカーズは最終的に“どちらでもない”選択肢、つまり新人Kブレイデン・ナーブソンを起用することにしている。

ジョゼフと、昨季に新人として苦戦を強いられたカールソンは、チーム幹部に自分たちがその役割にふさわしいと納得させることができなかった。カールソンはロースターを53名に削減するプロセスの中でウェイバーにかけられている。一方のジョゼフは、パッカーズがナーブソンをウェイバーからクレームした翌日に放出された。

カールソンが昨季に苦難の道のりをたどったことを踏まえると、パッカーズがドラフト外ルーキーのナーブソンを信頼するのはいささか驚きだ。ヘッドコーチ（HC）マット・ラフルアーはナーブソンがキックを決めてくれると信じていると述べている。

現地1日（日）、ラフルアーHCはナーブソンについて「つまり、彼に自信を持てるだけのものは見てきた」とコメント。

「だから、彼に自信があるのか？　と聞きたいんだったら、間違いなく自信がある、というのが答えだ。リッチ（ビサッチア、アシスタントHC兼スペシャルチームコーディネーター）、バイロン（ストーラー、アシスタントスペシャルチームコーチ）、カイル（ウィルバー、スペシャルチームクオリティコントロールコーチ）、それからスカウト部門も、大学から出たばかりの彼を本当に気に入っているのを知っている。彼らが一緒に仕事をしたいと考えていた候補者リストに彼の名前があった。そして、彼が獲得可能になったとき、私たちの動きはご覧になっただろう。私たちは彼を手に入れたのだ」

昨シーズン、一貫してカールソンを支持していたラフルアーHCは、苦戦していたルーキーを起用し続けた。しかし、パッカーズはオフシーズンに若手キッカーにプレッシャーをかけたいと考え、ジョゼフを獲得し、他のキッカーも試している。

現時点で、ナーブソンが実際の試合でどのような反応を見せるかは未知数だ。特に、12月の試合でどうなっているかは分からないと言えよう。とはいえ、ノースカロライナ州立大学出身のナーブソンはプレシーズンにテネシー・タイタンズの一員として素晴らしい脚力を見せており、フィールドゴール7回中6回に成功。その中には59ヤードのキックや、勝利を決定づけたフィールドゴールも含まれていた。

ナーブソン本人は、再びタイタンズの練習生に戻ることになると見込んでいたが、パッカーズでチャンスを得られたことに興奮していると話している。

「準備をして、試合での機会も得て、試合で成果を挙げた」と語ったナーブソンは「そのおかげでここに来るチャンスが得られたし、興奮している。ここにいることにワクワクしているし、これからも成長し続けるつもりだ。ここで立ち止まりたくないし、何かを成し遂げた気にはなっていない」と続けた。

パッカーズは2024年シーズンの初戦として、現地6日（金）夜にサンパウロでフィラデルフィア・イーグルスと対決する。新人のナーブソンはブラジルからその脚力を披露する見込みだ。

【RA】