新人LTスアマタイアは先発を務める「準備を整えてきた」とチーフスHCリード
2024年09月03日(火) 11:01クオーターバック(QB)パトリック・マホームズがタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーに背中越しのパスを通した一方で、カンザスシティ・チーフスではあるストーリーが水面下で進行していた。そのストーリーとは、ドラフト2巡目で指名された新人選手が2024年シーズン開幕戦でクオーターバックのブラインドサイドを守るというものだ。
キングスレイ・スアマタイアは現地5日(木)夜に行われるボルティモア・レイブンズとのシーズン開幕戦でレフトタックル(LT)として先発する。
チーム公式記録によると、ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは日曜日に「彼は良いトレーニングキャンプを過ごした」と述べたという。
「プレシーズンも良かったが、これは彼にとって学びの機会になるだろう。優秀なディフェンシブラインが相手で、彼はそこに立ち向かう。あらゆる若手選手と同様に、彼もアップダウンを経験することになるはずだ。彼は自分の準備を整えてきたし、今こそプレーする時だ」
チーフスは身長約196cm、体重約148kgでブリガムヤング大学(BYU)出身のスアマタイアをドラフト全体63位で指名した。
トレーニングキャンプを迎えるにあたり、スアマタイアはキャリア2年目のワーニャ・モリスと先発の座をかけて争っていた。キャンプ中に骨挫傷や肩の問題を含む複数のケガに悩まされていたモリスは、プレシーズン最終戦を膝のケガで途中退場。リードHCはその後、モリスはおそらく大丈夫だと発言したものの、その時点でスアマタイアがシーズン第1週に先発を務めるのは明らかになっていた。
マホームズはスアマタイアが木曜日のプライムタイムに実施されるレイブンズ戦に向けて取り組んできたことに自信を持っている。
マホームズはスアマタイアについて「彼には自信がある。試合に出てその瞬間を楽しんでいる」と語り、こう続けた。
「懸命に練習しているし、隣にいる選手たちから学んでいる。すでに言ってきたように、相手はたぶん、俺たち以外でリーグ最高のディフェンスだと思う。だから、シーズン第1週はとにかく試合に出て、最高峰の相手と戦うことになる。彼はすぐにそれを体験することになるだろう。彼がその挑戦を受け入れて、どこまでできるか見るのが楽しみなんだけど、彼はプレシーズンでもトレーニングキャンプでも素晴らしい仕事をしていたし、彼が試合に出て、次の挑戦を受け入れることに俺はワクワクしている」
スアマタイアはマホームズが2018年に先発を任されて以来、そのブラインドサイドを守る4人目の開幕先発レフトタックルとなる。スアマタイアの前には、エリック・フィッシャー(2018年から2020年)、オーランド・ブラウン(2021年から2022年)、ドノバン・スミス(2023年)がその座についていた。
キャンプが始まる前には、新人のスアマタイアとモリスが共に苦戦する場合、そのポジションを埋めるためにベテラン選手が獲得される可能性があるとの見方もあった。スアマタイアがシーズン第1週に苦戦すれば、チーフスが新たな動きに出る可能性はあるものの、それを懸念する声は上がっていない。
21歳のスアマタイアはその運動能力と自信で、すでにチームメイトに好印象を与えている。
ライトガード(RG)トレイ・スミスは「キングスレイは本当に冷静だ」とコメント。
「彼がある瞬間に圧倒されることはないだろう。とにかく自分の任務と目の前の仕事に集中し、何からも圧倒されないようにしている」
「どうでもいい外的要因にとらわれるのは簡単なことだ。でも、彼はそれをうまく遮断している」
スアマタイアは木曜夜にレイブンズのパスラッシャーを遮断する必要がある。
【RA】