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プレーオフ出場の可能性を残し、手術を回避したライオンズLBモンゴメリー

2024年12月20日(金) 16:26


デトロイト・ライオンズのデビッド・モンゴメリー【Cooper Neill via AP】

ライオンズのランニングバック(RB)デビッド・モンゴメリーの楽観的な姿勢が、負傷した膝の手術の回避につながっている。

過去数日間で何人かの専門家の意見を求めたモンゴメリーは、MCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)の手術の必要性を回避したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地19日(木)に伝えた。モンゴメリーはその代わりにリハビリに取り組み、すべてがうまく行けばポストシーズンのどこかの時点で復帰する希望があるとラポポートは述べている。

日曜日にバッファロー・ビルズに敗れた試合で膝を負傷したモンゴメリーは今週、複数の意見を求める旅に乗り出し、手術ではなくリハビリを選択した。手術を選択した場合、プレーオフ開始まであと数週間の時点で、モンゴメリーのシーズンは終わっていただろう。

モンゴメリーはライオンズが擁する恐るべきバックフィールドデュオの片割れであり、俊足のジャーマイア・ギブスの傍らでパワーランナーの役割を果たしてきた。2人は合わせて1,822ラッシングヤード、タッチダウン23回――モンゴメリー個人では775ヤードとタッチダウン12回――をマークしており、キャッチでも736ヤードとタッチダウン3回を記録した。

12勝2敗のライオンズは接戦になっているNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区のトップに立ち、スーパーボウル出場に期待を抱いている。そういった状況の中、モンゴメリーはチームが歴史的な成功を収めている2024年シーズンの締めくくりに力を添えるべく、ポストシーズンに戻って来る可能性をつないでいる。チームの戦力になれるほどの健康状態を取り戻す保証はないものの、可能性があるだけでもモンゴメリーにとっては十分だったようだ。シーズン終盤の復帰を目指しているのはモンゴメリーが2人目で、脛骨と腓骨を骨折したディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンも、最近になって復帰に向けて進めていると話していた。

ライオンズでは負傷者が続出しており、シーズン第15週のビルズ戦ではモンゴメリーの他にタックル(T)アリム・マクニール(ACL断裂)、コーナーバック(CB)カールトン・デイビス(顎の骨折)とカリル・ドーシー(足)がケガを負っている。まだ最終的な段階までは至っていないものの、ライオンズはポストシーズンで勝ち進むために必要な、健康で試合に貢献できる選手の数の臨界点に達しつつある。

シーズン終盤になってのケガによる崩壊は、チームにとっては非常に痛ましいことになるだろう。ライオンズはリーグを盛り上げ、しばしば最高のチームと評されると同時に、NFCの優勝候補とされてきた。ライオンズが第59回スーパーボウルに出場すれば、チーム史上初めてのことになる。

そのことだけでも、少なくとも1人の選手が、スーパーボウル優勝という共通の目標を胸に、新たなケガに対処するため、比較的類を見ないアプローチを取らせるのには十分だったようだ。

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