2024年シーズンに負傷者の続出に苦しんだダラス・カウボーイズにとって、クオーターバック（QB）ダック・プレスコットがシーズン途中に離脱したことは致命傷となった。

カウボーイズにとって幸いにも、プレスコットはシーズンを終える原因となったハムストリングのケガが今後の試合に影響を与えることはないと予想しており、現地1日（土）には、少なくともシーズン第1週にはフィールドに戻れる自信があると語っている。

チーム公式サイトによると、プレスコットは「具体的な時期は決めないけど、最初の試合には間に合わせるし、大事な試合には万全の状態で臨むつもりだ」と話し、こう続けたという。

「調子は良いし、やれることも増えてきている。この2週間は自分にとってものすごく重要で、進歩を遂げることができた」

カウボーイズの新ヘッドコーチ（HC）ブライアン・ショッテンハイマーは現時点でのプレスコットの回復ぶりに満足している。

ショッテンハイマーHCは最近、『SiriusXM NFL Radio（シリウスXM NFLラジオ)』でのインタビューで「彼は順調だし、リハビリで素晴らしい進歩を見せている。そのあたりはすべて順調だ」と明かした。

シーズン開幕前に契約延長を実現させ、リーグで最も高額な報酬を得るクオーターバックとなったプレスコットは、良い形で2024年シーズンを迎えた。しかし、試合が始まると、カウボーイズにとっては思い通りにならない展開が続き、プレスコットがハムストリングに重傷を負ったシーズン第9週までの成績は3勝5敗にとどまった。その後、チームはプレスコット抜きで戦い続け、最終的には7勝10敗でシーズンを終えている。

ハムストリングの腱が骨から部分的に剥離している状態だと診断されたプレスコットは、複数の診察を受けた後、チームと共に慎重なアプローチを取ることを選択し、11月中旬には手術を受けた。

当初、手術後の回復には約3カ月が必要になると報じられていたが、当然、NFLレベルのプレーができるほど回復するまでの期間はより漠然としたものになる。

プレスコットは現在の健康状態についてまだ100％の状態ではないとした一方で、回復具合に対しては前向きな見解を示した。

「まだ全力疾走しているとは言えないけど、すべてが順調だし、ワクワクしている」とプレスコットはコメント。

プレスコットがオフシーズン活動に部分的または完全に参加し始める時期は未定だ。チームが初めて新ヘッドコーチと共に臨むオフシーズンワークアウトは4月7日（月）に始まる。その後は春から夏にかけてOTA（チーム合同練習）やミニキャンプ、トレーニングキャンプが行われ、次のシーズンが近づいてくる。

ショッテンハイマーHCの指導の下、2024年シーズンからの巻き返しを目指すカウボーイズは、プレスコットがチームメイトと共にフィールドで練習する時間をできるだけ確保したいと考えている。これまでのところ、プレスコットは順調に回復しており、最も重要な期限までにプレーできるかどうかを心配していない。重要な2025年シーズンにおけるプレスコットの可能性に大きな期待を寄せているショッテンハイマーHCは、次のように述べた。

「彼との距離は縮まったし、ゲームに対する見方も同じだ。間違いなく、いくつか調整していくつもりだし、彼が気に入る部分もあると思う。私は本当に、彼は間違いなく優勝に導ける選手だと思っている。彼は私たちをチャンピオンシップに導けるし、実際にそうすると思っている。それが目標だ。彼は素晴らしい選手だが、選手としてだけではなく、人としてもリーダーとしても別格だ」

【RA】