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ドラフトで最初に指名されるOLとなる可能性を示したミズーリ大学のアルマンド・メンブー

2025年03月03日(月) 11:04


ミズーリ大学のアルマンド・メンブー【AP Photo/Michael Conroy】

ミズーリ大学のオフェンシブタックル(OT)アルマンド・メンブーは現地2日(日)に2025年NFLスカウティングコンバインのワークアウトで素晴らしいパフォーマンスを披露し、4月に行われるドラフトで最初に指名されるオフェンシブラインマン(OL)となる可能性を示した。

身長6フィート4インチ1/4(約194cm)、体重332ポンド(約151kg)のメンブーは、最初の40ヤード走を4.91秒で駆け抜け、10ヤードスプリットは1.74秒だった。体重を考慮すると、それらの数字はどちらも非常に優れたものだと言える。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、メンブーの40ヤード走のタイムは2003年以降、身長6フィート4インチ(約193cm)以上、体重330ポンド(約150kg)以上のオフェンシブラインマンの中で最速だったという。

メンブーは2回目の40ヤード走を行わないことを選択。その他のワークアウトでも素晴らしいパフォーマンスを見せたメンブーは、垂直跳びで34インチ(約86cm)、幅跳びで9フィート7インチ(約296cm)を記録し、いずれも今年のオフェンシブラインマンの中でトップクラスの成績だった。メンブーは典型的なオフェンシブタックルの基準に当てはまらない可能性があり、多くのチームがメンブーにガード(G)としてプレーすることを打診している。しかし、好成績を収めたことと、両手を横に広げたときの幅が82インチ(約208cm)であることは、メンブーの評価を後押しするだろう。

NFLリサーチによると、メンブーは体重315ポンド(約143kg)以上で、垂直跳びで30インチ(約76cm)以上、40ヤード走で5.00秒以下を記録した4人のオフェンシブラインマンのうちの1人になったという。そのリストに名を連ねている2人の選手は現在、NFL屈指のブロッカーとして活躍しているサンフランシスコ・49ersのOTトレント・ウイリアムスとタンパベイ・バッカニアーズのOTトリスタン・ワーフスだ。彼らに仲間入りできるのは素晴らしいことだと言えよう。

それらの基準を満たした4人目の選手は、メンブーと同じく今年のスカウティングコンバインに参加しているルイジアナ州立大学(LSU)のウィル・キャンベルだ。身長6フィート5インチ7/8(約198cm)、体重約315ポンド(約143kg)のキャンベルは、40ヤード走を4.98秒で走り、垂直跳び(32インチ/約81cm)と幅跳び(9フィート5インチ/290cm)の数値も十分だった。

興味深いことに、キャンベルに関する議論の多くは彼の腕の長さに集中している。キャンベルは高校時代から腕が短いことに対する懸念を示されてきたと明かしたが、腕の長さが32インチ5/8(約83cm)、両手を横に広げたときの幅が77インチ3/8(約197cm)と正式に測定された今、NFLでオフェンシブタックルとして評価されるのかという問題が再浮上している。多くのチームがそのポジションの腕の長さとして33インチ(約84cm)という基準を設けているからだ。

ダニエル・ジェレマイアの最新のトップ50リストでキャンベルは8位、メンブーは18位とされている。しかし、メンブーがワークアウトで素晴らしい成果を出したことと、キャンベルの測定結果が残念だったことを踏まえると、来月のドラフトでどちらが最初に指名されるオフェンシブラインマンになるのかについては議論が巻き起こるかもしれない。

【RA】