2025年にTEピッツの「最高の状態」を見たいと望むファルコンズHCモリス
2025年03月03日(月) 12:16
カイル・ピッツは2021年NFLドラフトの全体4位で指名され、これまでで最も高い順位で指名されたタイトエンド(TE)となった。
さらに、ピッツは新人として1,000レシーブヤードを突破した史上2人目のタイトエンドになるという偉業も成し遂げた。
しかしそれ以降、ピッツは不可解な存在となっており、誰がプレーコーラーやクオーターバック(QB)を務めていても、その成績は低迷している。
新人契約の最終年を迎えているピッツは、2025年にファルコンズで多くのことを証明しなければならない。
チーム公式サイトのテリン・ワックによると、ファルコンズのヘッドコーチ(HC)ラヒーム・モリスは2025年NFLスカウティングコンバインの場で「彼には常に、高い順位で指名されたことによるプレッシャーがかかっているだろう?」と述べ、こう続けたという。
「だから、私たちは若手の彼を試合に出して、最高の状態になれるようにしたいと思っている。私たちは常にファルコンズにとって正しい決断を下し、彼が活躍できるように正しい決断を下すつもりだ。そういった部分を解決していく必要がある」
まだ24歳のピッツは、ルーキーシーズンにレシーブ68回、1,026ヤードを記録したが、それらの数字は4シーズンを経た今でもキャリア最高記録となっている。新人時代にプロボウルに選出されたピッツは、昨季にタッチダウン数(4回)でキャリアハイを更新したものの、レシーブ数は47回、レシーブヤードは602ヤードにとどまった。また、タッチダウン4回という成績は、ドラフト全体4位で指名された選手としては特に注目に値するものではない。
ピッツのレシーブヤードはタイトエンドの中で13位、レシーブ数は21位タイ、タッチダウン数は11位タイだった。フロリダ大学から卒業したばかりの頃はNFLで一流のタイトエンドになると期待されていたが、現在はその期待に応えられていない。
それでも、ファルコンズは今シーズンに向けてピッツの5年目オプションを行使した。そのため、今年はピッツにとって勝負の年となるだろう。
ファルコンズのジェネラルマネジャー(GM)テリー・フォンテノーは「いいか、カイルは本当に才能のある選手だ」と話している。
「彼は本当に素晴らしいことをいくつもやってのけてきた。好プレー集を作れば、彼が成し遂げてきた素晴らしいプレーをすべて見ることができるだろう」
ピッツは時折ビッグプレーを披露し、そのポテンシャルを垣間見せてきたものの、持続的な成功を収めることはできていない。とはいえ、ピッツは複数のケガや、QBポジションおよび戦略面での一貫性の欠如に悩まされてきた。
ピッツはこれまでに2人のヘッドコーチと2人の攻撃コーディネーター(OC)の下でプレーしており、ピッツの在籍期間中にファルコンズでは6人のクオーターバックが先発出場している。また、元QBマット・ライアンが先発を務めていたピッツのルーキーシーズンより後で、1人のクオーターバックが全試合に先発したシーズンはなかった。
ファルコンズで成功を収めるための方程式がどのようなものだったとしても、ピッツは今年中にそれを見つける必要がある。ポテンシャルを発揮する時間はなくなりつつあるのだ。
今年はキャリア2年目のQBマイケル・ペニックスJr.が先発を務め、ランニングバック(RB)ビジャン・ロビンソンと1番手ワイドレシーバー(WR)ドレイク・ロンドンがそれを補完することになるだろう。ピッツと合わせると、ファルコンズには4人の1巡目指名選手がそろうことになり、それは構想上、素晴らしい布陣だと言える。
ピッツはそのグループの中で最もキャリアが長いものの、最大の不確定要素となるかもしれない。
「カイルが私たちのために最高の選手になるべく全力を尽くしてくれると信じている」と語ったフォンテノーGMは「私たちも彼のためにそうする」と続けた。
【RA】