ベンガルズが2年連続でWRヒギンズにフランチャイズタグを使用
2025年03月04日(火) 08:46
ワイドレシーバー(WR)ティー・ヒギンズとシンシナティ・ベンガルズの間で長く待ち望まれている長期契約の実現は、少なくとももう少し先になるようだ。
現地3日(月)、ベンガルズがヒギンズに2年連続でフランチャイズタグを使用したと発表し、“シンシナティでの長期契約に向けて”ヒギンズと引き続き交渉するつもりだとつけ加えた。
ヒギンズは当初、ソーシャルメディアでこのニュースを発表。
契約を延長する場合、7月15日(火)までに実現させる必要がある。しかし、火曜日のアメリカ東部時間16時に迎えるタグ期限までに複数年契約の合意には至らなかった。
ヒギンズがタグにサインし、そのままプレーすることになれば、2025年シーズンの保証額は2,620万ドル(約39億1,290万円)となる。これは、昨シーズンのタグで受け取った2,060万ドル(約30億7,656万円)の120%に相当する。
それでも、ベンガルズはクオーターバック(QB)ジョー・バロウのナンバー2ターゲットをチームにとどめて満足させるために、26歳のヒギンズと引き続き長期契約の実現を目指すことになるだろう。
今回の動きを受け、ベンガルズの選手人事担当ディレクターを務めるデューク・トビンにとって最も優先度の高いオフシーズンの課題の期限は延長された格好だ。
しかし、ヒギンズの契約延長以外にも対応すべき課題はある。ヒギンズと同じポジションのWRジャマール・チェイスや、昨季にNFL最多のサック数を記録したディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンも契約延長を求めているからだ。また、2024年シーズンにバロウからのパスを見事にキャッチしていたタイトエンド(TE)マイク・ゲシッキも間もなくフリーエージェント(FA)となる。そうした状況に対処すべく、ベンガルズは月曜日に先発ガード(G)アレックス・カッパをカットし、約1,020万ドル(約15億2,269万円)のキャップスペースを確保した。
ヒギンズとの契約延長は、バロウが望んでいることであり、ベンガルズが重点的に取り組んでいることでもあったが、必要であれば2度目のタグを使用することも辞さないとしていた。
昨季、ヒギンズは12試合しか出場しなかったにもかかわらず、73回のキャッチで911ヤード、キャリアハイとなる10回のタッチダウンを記録し、何度もその価値を証明した。
ベンガルズから2020年ドラフトの2巡目で指名されたヒギンズは、5シーズンでキャッチ330回、4,595ヤード、タッチダウン34回をマーク。チェイスとともにNFL屈指のWRコンビを形成し、バロウが毎年、一流のパフォーマンスを発揮するのを支えている。
ヒギンズがフリーエージェントになれば、最も注目を集める選手になっていたはずだが、2度目のタグでクイーンシティにとどまることになった。
トビンは2025年NFLスカウティングコンバインの場で、チームはヒギンズと再契約し、チェイスおよびヘンドリックソンの契約を延長できると信じているとコメント。
ベンガルズがそれを実現するための取り組みは、現在も続いている。
【RA】