トレードの可能性がうわさされていた中で、ラスベガス・レイダースの新体制は現地5日（水）にディフェンシブエンド（DE）マックス・クロスビーに対する自分たちの考えを明確に示した。

レイダースはクロスビーと複数年契約を締結したと発表。『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロによると、今回締結された3年契約は1億0,650万ドル（約158億9,225万円）相当で、保証額は9,150万ドル（約136億5,390万円）に上り、クロスビーはQB以外で最も報酬の高い選手になるという。

クロスビーは契約延長後に臨んだ記者会見で「今日は特別な日だ」と語った。

「レイダーネーションの一員になって、もうすぐ7年になるけど、本当にいろんな意味で恵まれている。家族、つまり今日ここにいる妻と娘、犠牲、浮き沈み、朝5時に起きること、毎日絶え間なく卓越性を追求し続けること、それがすべてだ。今はただ毎日、ベストな状態ですべてを捧げることだけに集中している」

記者会見でクロスビーの隣に座っていたのはレイダースの新ヘッドコーチ（HC）ピート・キャロルだ。水曜日に、クロスビーだけではなく、フランチャイズ全体にとっても特別な瞬間だと繰り返したキャロルHCは次のように述べている。

「このプログラムは競争を軸に構築されており、私たちは常に、素晴らしいチームを築く手助けをしてくれる素晴らしい選手を探している。彼ほど集中し、目的を持って取り組み、与えられるすべての機会で全力を尽くす姿勢を持つ選手を見つけられる方法はない。今日、この発表ができるのは、まさにぴったりなタイミングだ。マックスがこの組織の一員となることを誇りに思っているが、彼自身はこれが始まりに過ぎないことを理解している。このことを本当に特別なものにするための努力、献身、追求の後に、他のことが続いてくるのだ。私たちは非常に特別な人物であり、選手であり、家庭を大事にするマックスとともに歩み始めており、あらゆる要素が合わさって今日は素晴らしい日となった。私たちはそれに本当にワクワクしている」

レイダースがクロスビーと交渉し、高額報酬を与えたのは4年で3回目だ。2022年に4年9,400万ドル（約140億2,696万円）の契約延長にサインしたクロスビーは、2024年シーズンに向けて昇給をかなえている。いずれも、レイダースがクロスビーの素晴らしいパフォーマンスに対して報酬を支払う意思があることを示す例だった。

今回、レイダースは残りの保証金がない契約を結び、クロスビーに経済的な安定を提供。これにより、クロスビーがヘッドコーチとジェネラルマネジャー（GM）に関するチームの動きを公の場で称賛してから5週間後に、レイダースのクロスビーへのコミットメントが再び確認された。

しかし、そうした動きによってうわさに歯止めがかかることはなかった。クロスビーは長らく、NFL中のチームからトレードでの獲得を熱望されていた選手であり、エッジラッシャーが不足しているほぼすべてのチームが大型トレードを実現させることを期待して、クロスビーを最も欲しい選手としてリストアップしていた。

最終的に、レイダースは誰もが知っていたこと、つまり、たとえケガに悩まされてサック数が7.5回にとどまった2024年シーズンの後だったとしても、クロスビーをトレードすることは決して割に合わないということを明らかにしている。

クロスビーはレイダースのソーシャルメディアチームが投稿した映像の中で「俺たちは戻ってきた。言いたいことはそれだけだ。チャンピオンシップを勝ち取ろうじゃないか。支配し続けよう。レイダーネーションの一員であることは光栄だ。みんな愛している」と語った。

「マックス・クロスビーが複数年の契約延長にサイン」

Maxx Crosby signed to multi-year extension 🏴‍☠️ pic.twitter.com/0OahZmJ5d5

— Las Vegas Raiders (@Raiders) March 5, 2025

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