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レイダースが1シーズンを共にしたQBガードナー・ミンシューをリリース

2025年03月06日(木) 09:56


ラスベガス・レイダースのガードナー・ミンシュー【AP Photo/John Locher】

ガードナー・ミンシューのラスベガスでの日々は、1シーズンで終わった。

ラスベガス・レイダースがベテランクオーターバック(QB)であるミンシューに、新リーグイヤーが始まる3月12日(水)にリリースする意向であることを伝えた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが、状況を知る人物の話を元に現地5日(水)に報じている。

レイダースの以前の運営陣は、昨シーズンにミンシューと2年2,500万ドル(約37億3,193万円)、1,500万ドル(約22億3,898万円)保証の契約を結んでいた。この契約には、2025年の保証金として316万ドル(約4億7,169万円)が含まれている。ミンシューをリリースすることで、レイダースはサラリーキャップ上で634万ドル(約9億4,636万円)を節約できる一方、766万ドル(約11億4,307万円)のデッドマネーが発生する。

マイノリティーオーナーであるトム・ブレイディやジェネラルマネジャー(GM)ジョン・スパイテック、ヘッドコーチ(HC)ピート・キャロル、攻撃コーディネーター(OC)チップ・ケリーらからなる新チーム首脳陣がミンシューを外したことは、予想される範囲内の動きだった。レイダースはQBマシュー・スタッフォードの獲得に動いており、チームがクオーターバックルームの刷新を求めていたことが示唆されている。

ミンシューは昨年に、つなぎ役のクオーターバックとして契約を交わしたものの、レイダースがドラフトでの新人シグナルコーラーの獲得に失敗した結果、ミンシューが筆頭のクオーターバックになっていた。シーズン開幕時にはミンシューが先発クオーターバックの座を勝ち取っている。しかしながら、先発として5試合に出場した後、ミンシューはエイダン・オコンネルと交代でベンチに下がることに。そのオコンネルが負傷したため、ミンシューはシーズン第8週に先発ラインアップに復帰し、さらに4試合に先発したが、鎖骨を負傷してシーズン終了となった。

ミンシューが先発した試合で、レイダースの戦績は2勝7敗だった。

アグレッシブな“ガンスリンガー”として知られるミンシューは、2019年のドラフト6巡目でジャクソンビル・ジャガーズから指名され、6年のキャリアのすべてのシーズンで2試合以上に先発してきた。ミンシューはオフェンスを率いる力を証明し、時にはビッグプレーを生み出している。しかしながら、昨シーズンのラスベガスではターンオーバーが問題となり、ミンシューのタッチダウン対インターセプトは9対10だった。

クオーターバックを必要としているチームは多く、一定のレベルに達しているパサーの数は限られることから、ミンシューはどこかに居場所を見つけるはずだ。ミンシューは負傷した先発に代わる緊急時のバックアップとして最適であり、数週の間、攻撃陣を率いる能力を有している。

ミンシューのリリース、および制限付きフリーエージェントのデズモンド・リッダーにテンダーを提示しないという決断を経て、レイダースのロースターにいる経験あるクオーターバックは、現時点でオコンネルのみになる。レイダースはこのオフシーズンに、マーケットでベテランシグナルコーラーとルーキーの両方を求めていくだろう。

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