アトランタ・ファルコンズのクオーターバック（QB）カーク・カズンズが現地5日（水）にオーナーのアーサー・ブランクと面談を行い、彼をリリースする考えはないことが伝えられたようだと『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが金曜日に伝えた。

さらに、カズンズの契約にはノートレード条項が含まれているともペリセロは付け加えている。

最初にこのニュースを報じたのは『MMQB』のアルバート・ブリアーだった。

前回のオフシーズンにファルコンズと4年1億8,000万ドル（約266億4,270万円）の契約を結んだカズンズは、アキレス腱（けん）断裂から復帰したアトランタでの最初のシーズンで苦戦。最初の14試合で先発を務めたが、中盤になると著しく一貫性を欠くようになった。ファルコンズがシーズン第10週から14週に喫した4連敗が後にチームのプレーオフ進出に影を落としており、この間のカズンズはタッチダウンなしで8回のインターセプトを浴びている。これを受けてヘッドコーチ（HC）ラヒーム・モリスはシーズン第16週から先発QBに1巡目指名ルーキーのマイケル・ペニックスJr.を指名した。

2月4日（火）にカズンズは『NFL Network（NFLネットワーク）』の『Good Morning Football: Overtime（グッドモーニング・フットボール：オーバータイム）』に出演した際、ファルコンズか別の場所かは分からないが、2025年もキャリアを続けたいとの思いを口にしていた。

ファルコンズとの契約はまだ3年残っており、カズンズの2025年のキャップナンバーは4,000万ドル（約59億2,060万円）となる見込みだ。36歳のカズンズの次のシーズンの保証額は2,750万ドル（約40億7,041万円）だが、その後の保証は設定されていない。契約内容により、ファルコンズが6月1日（日）より前にカズンズをトレードすることは難しい。トレードした場合は250万ドル（約3億7,004万円）を節約することができるが、2025年に3,750万ドル（約55億5,056万円）、2026年に2,500万ドル（約37億0,038万円）、2027年に1,250万ドル（約18億5,019万円）のデッドマネーが発生してしまうためだ。

6月1日後のトレードなら、次の3シーズンにわたって1,250万ドルのデッドマネーが発生するものの、節約できるキャップは今年が2,750万ドル、2026年と2027年はそれぞれ4,500万ドル（約66億6,068万円）となる。

ファルコンズにリリースの意向がないことが明らかになった今、そのタイムラインでトレードされない限り、カズンズのファルコンズでのキャリアは継続することになるはずだ。

もしファルコンズがシーズン開幕前に彼と別離することになれば、4度のプロボウルに選出されたカズンズは3,508ヤード、タッチダウン18回、インターセプト16回という成績でファルコンズを去ることになる。

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