シーホークスがQBジーノ・スミスをレイダースにトレード、2025年ドラフト3巡目指名権を獲得
2025年03月08日(土) 14:41
ラスベガス・レイダースがクオーターバック問題の答えを見いだした。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが現地7日(金)、レイダースがシアトル・シーホークスとのトレードでクオーターバック(QB)ジーノ・スミスを獲得したと報道。レイダースはスミスを手に入れる換わりに、2025年ドラフト3巡目指名権を譲ったという。
2022年にラッセル・ウィルソンの代役を務めたスミスはシアトルでそのキャリアを活性化させ、パス成功率69.8%、4,282ヤード、タッチダウンとインターセプトの比率30-11というキャリア最高の成績を残しつつ、シーホークスのポストシーズン進出に貢献した。スミスはその活躍をもってしてシーホークスと3年総額7,500万ドル(約111億9,483万円)の契約を締結したものの、以降の2シーズンでは同様の活躍を発揮できず、地区優勝争いにはからめたが、この2年はプレーオフにたどり着けていない。
シーホークスで先発QBを担った3シーズンで、スミスは10年の経験と才能がチームの優勝争いに貢献できることを証明している。デレック・カーと袂を分かつことを決めて以来、回転ドアが回ったままの状態だったレイダースはスミス獲得を決断した理由について、司令塔に指導力と、当然ながら安定性も求めてきたことを挙げた。
また、スミスのかつてのヘッドコーチであるピート・キャロルがラスベガスで待ち受けていることも注目に値する。
3巡目指名権とのトレードを成立させたとはいえ、今回の動きはレイダースが4月末に控えるドラフトでクオーターバックを指名することを排除するものではない。エイダン・オコンネルしかいなかった状態から、実績のある先発としてスミスを手に入れたのだ。
今回のサプライズトレードによって、2024年にミネソタ・バイキングスで復調を遂げたとはいえ、長期的なプランには含まれないであろうサム・ダーノルドにとって、シーホークスが有力な行き先と言えるだろう。フリーエージェント解禁を数日後に控えた今、シーホークスがダーノルド獲得に動くと予想するのが妥当かもしれない。
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