フリーエージェンシーをロースターを埋める場とは見ていないとカウボーイズオーナー
2025年03月07日(金) 15:47
ダラス・カウボーイズは最近になってワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムやクオーターバック(QB)ダック・プレスコットの契約を再構築することで、サラリーキャップスペース上に余白を作り出した。しかし、だからといってオーナーのジェリー・ジョーンズがフリーエージェントに財源をつぎ込む構えだというわけではない。
『ESPN』によれば、ジョーンズオーナーは現地5日(水)に「私はフリーエージェンシーを、空きを埋めるための場とは見ていない」と話したという。
カウボーイズはプレスコットとラムの契約再構築により、5,660万ドルのサラリーキャップスペースを作り出した。この動きはキャップを今後数年に分散させつつ、現在のマーケット上で空きを作るものだ。シーズン終了時に残ったキャップスペースは、来年に持ち越すことができる。
カウボーイズはキャップスペースの一部を、現メンバーを維持するために使うかもしれない。実際、オフェンシブタックル(OT)オーサ・オデギズーワの契約延長がそうだった。カウボーイズはオフェンシブライン(OL)、ランニングバック(RB)、そしてディフェンス全体に戦力を必要としている。
フリーエージェントでの動きがまたも不活発に終わった後、 “オールイン”という発言について批判を受けていたジョーンズが、今回は反対のアプローチをとっている。来週にマーケットが解禁される際のダラスのプランを、控えめなものとして語っているのだ。
契約再構築も、スターディフェンシブエンドのマイカ・パーソンズとの大型長期契約を結ぶカウボーイズの能力には影響を与えない。こういった種類の契約は、実際に1人の選手の現在のサラリーキャップナンバーを減らし、未来に先送りするものだ。カウボーイズがこのオフシーズンに誰か1人の選手の契約を再構築しなかったとしても、パーソンズと契約を延長することはできただろう。
パーソンズと新契約を結べば、カウボーイズがフリーエージェントで使用する――もしくは、使用しない――キャップスペースはさらに広がるだろう。ジョーンズオーナーは最近のシーズンでカウボーイズが大型契約のプロセスを遅らせる傾向があることを否定している。昨年、ラムはトレーニングキャンプの終わりに、プレスコットはシーズン開幕直前に契約を結んだ。
「われわれは、終わりまで待つこと、もしくは、あなた方が言うところの最後まで待ち、最初の試合の間近になることで批判されている。それはただ、そうなっているだけだ。私の35年のキャリアの中で、いくつかの契約は真っ先に結んできた」とジョーンズオーナーは話している。
昨年、カウボーイズはRBトニー・ポラード、レフトタックル(LT)タイロン・スミス、センター(C)タイラー・バイダス、ディフェンシブエンド(DE)ドーランス・アームストロングとダンテ・ファウラーらがフリーエージェントで去るのを見送った。今シーズンのジョーンズオーナーは、ケースバイケースで対処する契約だという。
「ドラフトでもなく、内部からでもなく、(外部から)チャンスが生じれば、それを検討する。昨年、われわれは待とうとしたが、今度は守備面でも攻撃でも、ダックが率いるチームにわれわれが施していきたい補完を行うため、計画を改善するチャンスを検討していく」
7勝10敗のシーズンを終え、コーチ陣を改革したカウボーイズには、フリーエージェンシーで動く必要性と、そのためのキャップスペースがある。ジョーンズを中心とする一団が、掘り出し物を求めてフリーエージェンシーの第一波を見送るのかどうか、来週に分かるだろう。
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