カンザスシティ・チーフスが守備陣の要をチームにとどめようとしている。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが状況を知る人物の話をもとに伝えたところによると、チーフスがラインバッカー（LB）ニック・ボルトンと3年4,500万ドル（約66億2,227万円）の契約に合意したという。この契約には3,000万ドル（約44億1,485万円）の完全保証が含まれている。

ボルトンは2024年シーズンにタックル（106回）とタックルフォーロス（11回）でチームトップに立った。

2021年ドラフトで2巡目指名を受けたボルトンは、すべてのダウンで活躍できる選手となり、4シーズンで458回のタックルを記録している。2022年にはチーフスの単一シーズン記録となる180回のタックルを達成。また、4シーズン中3シーズンでチーム最多のタックル数をマークしている。

ボルトンはプレーオフを含め、キャリア通算でタックル559回、タックルフォーロス37回を記録してきた。『NFL Research（NFLリサーチ）』によると、2000年以降にキャリア最初の4シーズン（プレーオフを含む）で550回以上のタックルと35回以上のタックルフォーロスを記録した選手は他に4人おり、彼らはその期間に合計10回、オールプロのファーストチームに選出されたという。そのメンバーは、ルーク・キークリー、ラボンテ・デービッド、ナバーロ・ボウマン、パトリック・ウィリスだ。

チーフスが3年連続でスーパーボウルに進出する過程で守備の要となったボルトンは、フィラデルフィア・イーグルスとの第57回スーパーボウルで36ヤードのファンブルリターンタッチダウンに成功。これは、スーパーボウル史上4番目に長いファンブルリターンタッチダウンとなった。

タックルの名手であり、パスラッシュ能力を備え、スペースで迷うことがないボルトンは、平均的なオフボールラインバッカー以上の存在だ。ボルトンは守備コーディネーター（DC）スティーブ・スパグニョーロ率いるディフェンスの要であり、彼をカンザスシティにとどめることは、3年連続でAFC（アメリカン・フットボール・カンファレンス）チャンピオンになったチーフスにとって大きな成果だと言える。

【RA】