フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ（HC）ニック・シリアニは窮地に立たされていた状況から一転し、長期にわたる契約延長を目前にしている。

イーグルスのオーナー兼CEOであるジェフリー・ルーリーは今週、スーパーボウル制覇を受けて、契約最終年を迎えるシリアニHCの契約延長を間もなく実現させると示唆した。

現地1日（火）、ルーリーは年次リーグミーティングで「ああ、素晴らしい仕事ぶりだ。ニックはこれからもうちのコーチだ。私たちが（契約について）公に話すことはない。これまでもそうだった。皆さんもすぐに分かると思うが、ニックはこれからもうちのコーチだ。彼は素晴らしい仕事をしてきた」と述べている。

2023年シーズン後半と2024年シーズン序盤につまずいたことを受け、シリアニHCはまさに崖っぷちに立たされていた。43歳のシリアニHCが10月にイーグルスファンに向かって叫んでいた姿は、当時の状況を象徴していたと言えよう。しかし、シリアニHCとイーグルスは状況を好転させ、プレーオフを圧倒的な強さで勝ち進んだ。

「2勝2敗となった後、16勝1敗という成績を収めた。その1敗は優勢だった中で（クオーターバック／QB）ジェイレン・ハーツが脳しんとうに見舞われた試合だった」とルーリーは振り返っている。

「ナショナル・フットボール・リーグで16勝1敗の成績を収めるのは簡単なことじゃない。そのうち4試合はプレーオフ進出チームとの対戦で、1試合はカンザスシティ・チーフスとのスーパーボウルだ。つまり、素晴らしい仕事だ」

イーグルスでの4年間で48勝20敗という戦績を残してきたシリアニHCは、4シーズンすべてでプレーオフに進出。イーグルスをスーパーボウルに2回導き、今年はロンバルディトロフィーを掲げた。

ルーリーは「私が期待していたことをニックはすべて体現してくれた」と語り、こう続けている。

「つながり、フットボールや感情などさまざまな面に関する知性、人材マネジメント、アシスタントコーチの採用、常に成長する姿勢。これらはすべて、私たちが体現し、評価しているものであり、私たちの文化に大きく貢献しているものだ。つまり、ニックを次期ヘッドコーチとして抜擢した当初に期待していたことはすべて実現してくれたし、共に仕事をする上で素晴らしい存在だ。彼は成長し続ける姿勢を持っているし、さらに良くなっていくだろう」

【RA】