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“ジョーカー”の役割を受け入れつつ“クリーナー”と呼ばれることを好むブロンコスTEエングラム

2025年06月07日(土) 11:52


エバン・エングラム【AP Photo/Stew Milne】

デンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは、フォーメーションの中でさまざまな役割を担い、相手にとってミスマッチな状況を生み出す、いわゆる“ジョーカー”としての役割を果たすことを期待してタイトエンド(TE)エバン・エングラムをチームに迎え入れた。

しかし、エングラムは自分自身に別のニックネームをつけている。

チーム公式サイトによると、エングラムは現地5日(木)に「俺は自分のことをクリーナーって呼ぶのが好きだ」と語ったという。

「それは、毎日欠かさず現場に赴いて、求められることを最高のレベルでやり遂げる人であり、逆境や困難を受け入れ、その中でも大きなエネルギーとリーダーシップを発揮し、成功したときに謙虚さを忘れない人だ。俺は自分の身に起こることをすべて自分のものにしたい。幸いにもそうなるなら、健康を維持してフィールドに立ち続け、一番得意なプレーで結果を残せたらいいなと思っている」

エングラムは直近の3シーズンをジャガーズで過ごし、2023年にはプロボウルに選出された。しかし、昨季は9試合しか出場できず、キャッチ47回でキャリア最低の365ヤード、タッチダウン1回という数字にとどまっている。ジャガーズの新体制はエングラムを放出し、その獲得に最初に興味を示したのがブロンコスだった。

ペイトンHCはパスキャッチ能力に優れたタイトエンドをオフェンスの中央を切り開く理想の武器と見なしている。昨季のブロンコスTE陣は十分な成果を挙げられず、タイトエンドとしてトップの成績を収めたベテランのアダム・トラウトマンもキャッチ13回で188ヤード、タッチダウン2回という数字にとどまった。フィールドに立ち続けることができれば、エングラムはすぐにTEポジションを強化できるだろう。

ベテランのエングラムは自身のことを“クリーナー”と呼ぶかもしれないが、ペイトンHCが与えた“ジョーカー”の役割も気に入っているようだ。

エングラムはソーシャルメディアに『バットマン』の悪役キャラクターであるジョーカーのGIF画像を投稿したことについて「それを受け入れるのはクールなことだ」と話し、こう続けている。

「ショーンもよくその話をしていたし、それがここに来るときの口説き文句にもなっていた。ここのファンは素晴らしいから、ちょっとそのストーリーに乗っかってみようと思ったんだ。でもそれは、仕事に取り組む姿勢やオフェンスを学ぶ姿勢、ショーンやボー(ニックス、クオーターバック/QB)、コーチ陣、そしてチームメイトたちの信頼を勝ち取っていくことで得なければならないものだと思っている」

【RA】