ニュース

OTからGへの転向で「輝き」を放てるようになるとセインツのペニング

2025年06月07日(土) 10:57


ニューオーリンズ・セインツのトレバー・ペニング【NFL】

ニューオーリンズ・セインツから2022年ドラフト1巡目指名を受けたトレバー・ペニングは、新体制下でオフェンシブタックル(OT)からガード(G)にポジションを変更されると予想していただけではなく、その変化が自身のキャリアを立て直すきっかけになると信じてそれを歓迎している。

『The Times-Picayune(タイムズ・ピカユーン)』によると、ペニングは現地5日(木)に「自分が得意なことは、ガードの方が合っていると思う。タックルとしてプレーできないと言っているわけじゃないけど、特にランプレーではガードとしてプレーした方が自分の得意な部分が輝きを放つと思う」と語ったという。

ノーザンアイオワ大学を経てNFL入りした身長約201cm、体重約147kgのペニングは、攻撃的なプレースタイルで知られているが、時に度が過ぎてしまうことがある。ルーキーシーズンにはタックルとして起用され、テロン・アームステッドの代役を任された。しかし、1年目はケガで大半を欠場し、外側のポジションでは安定感を欠いていた。ペニングはライトタックル(RT)として17試合に先発した昨シーズンを含め、3シーズンでタックルとして23試合に先発出場している。

ペニングはキャリアのより早い段階でガードに移されなかったことに驚いているようだ。これは、セインツの前コーチングスタッフの選手起用法に対する最新の批判となっている。

「ガードではもっと攻撃的になれる。もちろん、極端に攻撃的になるんじゃなくて、タックルよりも攻撃的ってことだ」とペニングは語り、こう続けた。

「タックルだとエッジラッシャーとの間に広いスペースがあるけど、ガードなら相手に素早く接近してぶつかることができる」

どの若手クオーターバック(QB)が先発の座を勝ち取ったとしても、ペニングのガードへの転向は、オフェンシブラインのパフォーマンスに大きな影響を与えるだろう。昨年にレフトタックル(LT)で活躍していたタリエス・フアガは、大学時代にプレーしていた右サイドに移る。一方、ドラフト1巡目指名を受けた新人のケルビン・バンクスJr.はレフトタックルポジションを引き継ぐ。レフトガード(LG)ポジションは常に課題となっており、ペニングがその仕事を引き受けるだけでなく、優れたパフォーマンスを発揮すれば、特に、ランプレーではスペースを作ることができるようになり、昨シーズンに苦戦していた部分を大きく改善できるはずだ。

新ヘッドコーチ(HC)ケレン・ムーアも、チームがガードに求めていることとペニングのプレースタイルがマッチしているという意見に同意している。

「トレバーの身体能力、態度、プレーの仕方を考えると、ガードは彼にとって絶好のチャンスになると感じている」と述べたムーアHCは、次のようにつけ加えた。

「彼のプレースタイルと身体能力は映像を見ても際立っている。彼には素早く自由に、そして自信を持ってプレーしてもらいたい。そうすれば彼は本当に素晴らしい選手になるからだ」

ムーアHCは昨シーズン、フィラデルフィア・イーグルスでマカイ・ベクトンがタックルからガードに転向してキャリアを再生させた様子を目の当たりにした。セインツが5年目オプションを行使しなかったため、ペニングは新人契約の最終年を迎えているが、チームは彼がベクトンと同様の成功を収めることを期待している。

【RA】