脱臼で済んだことに“ひと安心”のジェッツQBフィールズ、つま先に“プラスチック製カバー”を装着へ
2025年07月30日(水) 09:16
ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズはつま先の脱臼がトレーニングキャンプの大半を欠席しなければならないほど深刻なケガではなかったことに“安心”している。
ジェッツの先発を務める予定のフィールズは、現地24日(木)に実施された練習中にチームメイトに右足を踏まれ、足の指の一本を脱臼した。翌日の練習は欠席したものの、土曜日には7対7のドリルに参加。日曜の休養日を挟み、月曜日には11対11のチームドリルに復帰した。
フィールズは、ジェッツが2日連続でパッドを着用して練習を行った火曜日にも、再びオフェンスを率いている。
負傷してから初めて報道陣の前でコメントしたフィールズは「とてもほっとしている。間違いなく神が見守ってくれたんだと思う。今日ここにいられること、練習場に立てることに感謝している」と語った。
フィールズが負傷し、フィールドから施設へ運ばれると、ジェッツファンやソーシャルメディアは一時騒然となった。フィールズはチーム施設で複数の検査を受け、その数時間後にチームが診断結果を発表した。
フィールズは「練習中に足を踏まれることはよくあるから、踏まれた直後は特に違和感がなかった」と振り返っている。
「歩こうとしたら、つま先に何かが詰まっているような変な感じがした。何が起こったのかは分からなかったけど、何かがおかしいということだけは分かった。だから、サイドラインに向かって、カートで運ばれ、MRIとX線検査を受けた。それで、幸いにも脱臼しただけだと診断された」
「だから、あの日は間違いなく神が俺のことを見守ってくれていたんだと思う。でも、またフィールドに戻ってプレーできることがうれしい」
フィールズが早期復帰したことにより、より深刻なケガの可能性を心配していたファンの不安は和らいでいる。
「ああ、もちろん、電話はちょっと鳴りっぱなしだったよ」とほほえみながら語ったフィールズは「でも、さっきも言った通り、検査結果が出てからは一切問題なかった」と続けた。
フィールズは、ヘッドアスレチックトレーナーのデイブ・ズフェラートから右足のスパイクに保護カバーを装着されたと明かしており、治療を続ける今後数週間はそれを着用することになるという。
「スチールトウ(金属製のつま先カバー)みたいだけど、プラスチック製のトウだ」とフィールズは靴をノックしながら話している。
フィールズは最初の数日間は動きがやや制限されているように感じたと明かしているが、火曜日の練習では数回走っており、ケガの影響は見られなかった。
火曜日は全体として、フィールズ率いるオフェンスにとってあまり良い日にはならず、終始ディフェンスに圧倒されていた。フィールズからパスを受けたレシーバーがボールを落とす場面も何度かあった。しかし、フィールズはチーム練習の最後に、2分間のドライブでエンドゾーン後方にいた新人タイトエンド(TE)メイソン・テイラーにパスを通し、タッチダウンを決めている。
フィールズは「かなりスロースタートだったと思う」と語り、「練習の最後の最後にちょっと調子が上がったと思うけど、間違いなくもっと力強いスタートを切りたい。徐々に調子を上げているようじゃだめだ。何度か良くないプレーをしてからみんなで集まって“よし、行こう”って言うのもだめ。最初から全力を出さないと」と続けた。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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