4人が死亡したニューヨークでの銃撃事件を受け、HoFゲーム前に黙祷
2025年08月01日(金) 12:06
現地7月31日(木)夜に実施された毎年恒例のホール・オブ・フェイム(HoF)ゲームを皮切りに、NFLのプレシーズンがスタートした。そこでは、今週初めにニューヨークにあるNFL本部で発生した銃撃事件で亡くなった4人の犠牲者に黙祷が捧げられた。
銃撃犯は月曜夜にリーグの職員も負傷させている。NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは『NBC』に対し、水曜日に1時間ほど見舞ったと明かした上で、職員は回復に向かっていると述べた。
土曜日にエリック・アレン、ジャレッド・アレン、アントニオ・ゲイツ、スターリング・シャープがプロフットボールの殿堂入りを果たすトム・ベンソン・スタジアムの周辺では、警備が強化されている。
エリック・アレンは『Associated Press(AP通信)』に「それは現実であり、私たちが今、そのようなことが起こりうる場所に住んでいるのは残念なことだ。今は、親であれば子どもや大切な人の職場の安全を第一に考えるような状況になっている」と語り、こう続けた。
「特にそれがナショナル・フットボール・リーグの場合、今夜に開幕週を迎え、土曜日に殿堂入り式典が控えるなど、これまで多くの進歩を遂げてきたにもかかわらず、まだやるべきことが多くあるという例になっている」
リーグは水曜日にオンラインでタウンホールミーティングを開催し、従業員が交流して情報共有できる場を設けた。グッデルは火曜日に、リーグ事務所が閉鎖されるため、少なくとも来週末まではリモート勤務が可能であると従業員に伝えている。
捜査当局は、ラスベガス在住の27歳のシェーン・タムラが月曜日にビルのロビーで数人を銃撃した後、NFLのオフィスに向かおうとし、33階のオフィスでさらに1人を銃撃してから自ら命を絶ったとみている。
警察によると、タムラには精神疾患の既往歴があり、遺体から発見された支離滅裂なメモには、死後にしか診断できない変性脳疾患である慢性外傷性脳症を患っているとの主張と、それに関連したNFLへの不満が記されていたという。
タムラは10年前にカリフォルニア州で高校フットボールをプレーしていたが、NFLでのプレー経験はなかった。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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