コマンダースWRマクローリン、契約延長交渉が進展せずトレードを要請
2025年08月01日(金) 11:29
ワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリンが契約延長を望む気持ちをより強く表明している。
現地7月31日(木)、トレーニングキャンプをホールドインしているマクローリンが、交渉が停滞して進展が見られないことからワシントン・コマンダースからのトレードを要請していると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。
ジェネラルマネジャー(GM)アダム・ピータースとコマンダースがマクローリンの要求に応じる保証はないものの、解決の見通しが立たないことに明らかに不満を募らせているベテランレシーバーが強硬な行動に出た格好だ。
29歳のマクローリンは3年契約の最終年を迎えており、基本給は1,550万ドル(約23億3,766万円)、保証金はわずか280万ドル(約4億2,229万円)となっている。
新契約を求めていることを公然と表明してきたマクローリンは、強硬な姿勢を貫いているが、それでもコマンダース幹部の態度が軟化する様子は見られていない。
日曜日に遅れてトレーニングキャンプに合流したマクローリンは、PUP(故障者)リストに登録されている。それ以前はOTA(チーム合同練習)や参加必須のミニキャンプを欠席していた。
7月15日、マクローリンはその時点で交渉が1カ月以上中断されたままであり、明らかに進展の兆しが見えないことに対する苛立ちをメディアに表明した。
昨季にキャリアで2度目のプロボウルに選出され、5シーズン連続で1,000ヤード超えを達成しているマクローリンは、本来であればディーボ・サミュエルやノア・ブラウン、マイケル・ガラップ、ルーク・マカフリーらを擁するWR陣を率いているはずだった。今オフシーズンにトレードでコマンダースに加入したサミュエルは、過去数年間で契約問題からトレードを要求した注目すべきワイドレシーバーの1人であり、サンフランシスコ・49ersで共にプレーしていたブランドン・アイユークやシンシナティ・ベンガルズのティー・ヒギンズも同様の動きに出ている。しかし、いずれの選手も要請当時にはトレードされず、最終的には新契約を手に入れた。
今回のケースは異なる展開を迎える可能性がある。
マクローリンは9月に30歳を迎える予定で、ロサンゼルス・チャージャーズやラスベガス・レイダース、49ers、ニューイングランド・ペイトリオッツなど、トップクラスのワイドレシーバーを必要としているチームは数多く存在する。
とはいえ、2024年シーズンを12勝5敗で終え、1991年以来となるNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに進出したコマンダースにとって、マクローリンの退団は決して望ましいものではないだろう。歴史に残るルーキーシーズンを過ごしたクオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズにとって、マクローリンが頼れるレシーバーであったことは疑いようがない。年齢面の懸念があったとしても、コマンダースは彼らの連携を乱したくないはずだ。
マクローリンとコマンダースの対立は新たな局面を迎え、ワシントンでは不透明な状況が続いている。
【RA】