他チームが関心を示すも、セインツRBカマーラは残留の意志を表明
2025年10月12日(日) 16:32
現地12日(日)のニューイングランド・ペイトリオッツ戦を前に、シーズンを1勝4敗でスタートしたニューオーリンズ・セインツの元には、他チームからトレードに関する多数の問い合わせが来ている。11月4日(火)のトレード期限まで1カ月を切っている状態だ。
複数のベテランが他チームの関心の的となっており、その中にはプロボウル選出5回のランニングバック(RB)アルビン・カマーラも含まれている。
セインツには今後も問い合わせが続くはずで、彼らが先発選手のトレードにどれだけ前向きかはいずれ分かることだが、カマーラがチームを離れることはないと考えられている。
情報筋によると、カマーラはセインツのジェネラルマネジャー(GM)ミッキー・ルーミスに対し、今のチームでキャリアを最後まで全うしたいと伝えたといい、これは、昨年10月に2年2,450万ドル(約37億3,516万円)で契約延長を結んだ時からの目標だったようだ。カマーラの契約は2026年までとなっており、来シーズン前にはプレーを続行するかどうかの決断を下すことになる。
カマーラのトレードの可能性について問い合わせを受けた際、ルーミスGMは先手を打ってカマーラにアプローチした。それはルーミスがフランチャイズの顔の1人であるカマーラを尊重し、適切に扱いたいと考えていたためだ。彼は透明性を保ち、他チームからの関心をカマーラに伝えた。その問いかけはシンプルだった。「他に行きたいか?」と。
これに対し、カマーラは2017年のNFLドラフト3巡目で自身を指名したチームであるセインツに残りたいという意向を表明した。
30歳のカマーラは、今季キャリー平均4ヤード近くを記録しており、衰える兆候を見せていない。他チームから熱い視線を向けられるのも納得だ。
現在、RBのポジション強化を必要としているチームはいくつかあり、彼がトップターゲットの1人になるのは理にかなっている。
しかし、カマーラのセインツへの忠誠心は、チームの再建期にあっても揺らいだことは1度もなかった。今回もその新たな1例となった。
試練のシーズンとなった昨年、ルーミスGMはベテランコーナーバック(CB)マーション・ラティモアを、2025年3巡目を含むいくつかの指名権と引き換えにワシントン・コマンダースにトレードした。その見返りは無視するにはあまりにも大き過ぎた。
ルーミスGMとセインツが選手の投げ売りをすることはまずないだろう。彼らは今シーズンのゲームで勝とうとしている最中であり、それは逆境の中にあって間違ったメッセージを発信することになってしまうからだ。しかし、今年も無下にすることができないほど魅力的な取引が提示される可能性は否定できない。
情報筋によると、他にもトレードの問い合わせの対象となりそうな、あるいはすでになっているセインツの選手が数人いるという。その中にはワイドレシーバー(WR)ラシッド・シャヒード、ディフェンシブエンド(DE)カール・グランダーソン、オフェンシブタックル(OT)ディロン・ラダンズ、ラインバッカー(LB)ピート・ワーナーが含まれている。
ルーミスGMがどれだけ要請に応じるかは時のみぞ知るだが、機会が足りなくなることはないだろう。
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