妻の銃撃事件で一時離脱していたチーフスのビエネミーOCが練習に復帰
2026年08月11日(火) 04:04
カンザスシティ・チーフスの攻撃コーディネーター(OC)エリック・ビエネミーが現地10日(月)、チームに復帰した。ビエネミーが練習に参加するのはバージニア州にある自宅で妻が銃撃され、この銃撃事件で夫妻の27歳の息子が逮捕されてから初めてだ。
チーフスがトレーニングキャンプを実施しているミズーリ・ウエスタン州立大学で、練習場に続く長い坂を下ってきたビエネミーOCを数人のファンが出迎えた。その後、ビエネミーOCは7月26日夜に妻ミアさんが銃撃されて以降、初参加となる練習にすぐさま加わった。
チーフスのヘッドコーチ(HC)を務めるアンディ・リードは「EBが戻ってきてくれて良かった。完全に復帰した。練習では1プレーも休んでいなかったんじゃないかな」と話し、こう続けた。「彼とは1日に何度も話をしていた。いつ戻ってくるのかも分かっていた。何より大事なのは、ミアの容体が安定していて、順調に回復していることだ」
ビエネミーの息子イライジャ・ビエネミーは故意による傷害、重罪に伴う銃器使用、住居内での銃器発砲の罪で起訴されているが、27歳のイライジャの出廷は、精神鑑定の結果が出るまで延期されている。
今年、チーフスに復帰したビエネミーOCは、チームを離れている間もリードや他のコーチングスタッフと連絡を取り続け、一部の練習はストリーミング映像で確認していたという。ある時には、リードの隣に座っていたチーフスのジェネラルマネジャー(GM)ブレット・ヴィーチに電話をかけ、リードに電話を代わるよう頼んだ上で、ランニングバック(RB)への指導ポイントを伝えたこともあったとのこと。
リードHCは「彼がフィールドに戻ってきてくれて本当に良かった。みんな彼に会えて喜んでいた。一度始まってしまえば、あとはやるだけだと思う。試合と同じだ。試合に入れば、もう試合に集中する。それに、彼はいつだってエネルギーをもたらしてくれる」と明かしている。
ビエネミーOCはカンザスシティを3度のスーパーボウル出場と2度の優勝に導いたコーチングスタッフの一員だった。しかし、リードが主にプレーコールを担当していたことから、自らプレーコールを担い、NFLで指揮官になるためにより有利な立場を築くことを目指してワシントン・コマンダースの攻撃コーディネーターに就任するためにチーフスを離れた。
しかし、ビエネミーOCが在籍した唯一のシーズンでコマンダースは苦戦し、シーズン終了後にビエネミーOCを含むコーチングスタッフは解任されている。その後、UCLAで1シーズンを過ごし、昨季はシカゴ・ベアーズでランニングバックコーチを務めた後、攻撃コーディネーターとしてカンザスシティに復帰した。
ニューヨーク・ジャイアンツの攻撃コーディネーターに就任したマット・ナギーの後任として戻ってきた格好だ。
チーフスのラインバッカー(LB)ニック・ボルトンは「もちろん、戻ってきてくれたのは本当にうれしい。いない間は寂しかったし、彼の家族のために祈っていた。でも、ああいう競争心の強い人がフィールドに戻ってくると、俺たちの力を最大限に引き出してくれる」と話した。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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