プロフットボール殿堂、2027年殿堂入り選考に向けて選考プロセスを大幅変更
2026年09月05日(土) 22:12
プロフットボール殿堂は選考プロセスを大幅に見直し、シニア選手を対象とした個別カテゴリーを廃止するほか、選考委員会の人数をほぼ半減させ、対面形式の会議を復活させる。
新たな選考方式は、殿堂スタッフや殿堂入りメンバー、選考委員らとの協議を経て、プロフットボール殿堂の理事会によって承認された。現地4日(金)に発表された変更は2027年の殿堂入り選考から適用される。直近の選考では、スーパーボウルを6度制したビル・ベリチック(ヘッドコーチ/HC)が殿堂入りに必要な支持を得られなかったことで選考プロセスに多くの疑問が呈されており、今回の見直しはそれを受けて実施された。
プロフットボール殿堂のジム・ポーター会長は次のように述べている。
「殿堂入りの選考プロセスは常に、公正さ、慎重な議論、そしてフットボール界で個人に与えられる最高の栄誉に最もふさわしい人物をたたえるという決意に基づいて進められてきた。今回の変更によって、これまでうまく機能してきた部分をさらに発展させるとともに、フットボール界とこのスポーツを愛するすべての人々にとって大きな意味を持つ伝統を、さらに強固なものにできると考えている」
殿堂入り選考委員会は50人から28人に削減され、このうち毎年25人が投票権を持ち、残る3人は各候補者についての議論にのみ参加する。投票権を持たない3人は毎年交代する。これまではNFL全32チームからそれぞれ1人の代表者に加え、殿堂入りしているビル・ポリアン、トニー・ダンジー、ダン・ファウツ、ジェームス・ロフトンらを含む17人の全体選出委員と、プロフットボール記者協会(PFWA)の代表者1人で構成されていた。今後は、一部の殿堂入りメンバーを含む27人の全体選出委員とPFWAの代表者1人で構成される。
バスケットボール殿堂の投票委員会は24人、ホッケー殿堂は18人で構成されている。一方、野球殿堂は最も多く、昨年は野球について10年以上連続で取材している全米野球記者協会(BBWAA)の会員425人が投票権を持っていた。
28人で構成される選考委員会は、これまでと同様のプロセスで、選手部門の最初の候補者リストを50人、準決勝候補25人、最終候補13人へと絞り込んでいく。また、ヘッドコーチ候補1人と貢献者部門の候補1人も最終候補として選出され、このグループに加わって選手候補とともに審査される。
選手は引退から5年が経過すると殿堂入りの資格を得るが、今後は現代部門の候補者とシニア部門の候補者に分けられることはなくなる。これまでは引退から25年が経過した選手は個別のシニア部門に移行していた。この変更により、選手の最終候補者はシニア部門の3人を含む18人から、引退時期を問わず全選手を対象とした13人に減少する。
新ルールでは、2026年の殿堂入り選考で最後の7人まで残った現代部門のウィリー・アンダーソン、マーシャル・ヤンダ、テレル・サッグスが、自動的に最終候補へ進むこともなくなる。
対面形式で行われる選考会議では、これまで最終候補者1人につき選考委員1人が担当していたプレゼンテーションを、選考委員会に所属していない人物が15人の最終候補者について行う。新型コロナウイルスの影響でオンライン形式に移行していた選考会議は対面形式に戻される。また、情報漏えいの可能性を減らすため、スーパーボウルウイーク中の『NFL Honors(NFLオナーズ)』で結果が発表される時期に、より近いタイミングで開催される。
15人の最終候補者は、まず10人、続いて7人に絞り込まれる。これまでのように現代部門の選手と、ヘッドコーチ、貢献者、シニア選手を別々のグループとして扱うのではなく、15人全員が同じカテゴリーで審査されることになる。
投票者は6人に投票でき、殿堂入りには80%の支持が必要となる。殿堂によると、この方式では毎年3人から7人が殿堂入りすることになり、必要な支持を得る人数として圧倒的に可能性が高いのは5人または6人だという。前回のルール変更後の過去2年間では合計9人が選出されており、それ以前の4年間の平均8人から減少している。2025年の殿堂入りメンバーは4人で、20年間で最少だった。
過去2年間に採用されていた方式では、投票者は現代部門の最終候補7人のうち5人、ヘッドコーチ、貢献者、シニア部門の候補者5人のうち3人に投票することができた。それ以前は、最終候補に残った現代部門の選手に加え、シニア選手、ヘッドコーチ、貢献者についても、選考委員会が最終的に賛成か反対かを投票する方式だった。この方式では最終候補者の多くが殿堂入りを果たしていたが、現在は殿堂入りのハードルがより高くなっている。
また、プロフットボール殿堂は貢献者部門の定義も変更し、フィールド外での貢献だけではなく、選手やコーチとしてのキャリアもあわせて評価できるようにする。これにより、13年間にわたって選手としてプレーした後、数十年にわたってスカウトやエグゼクティブを務めたバッコ・キルロイや、黒人クオーターバックとして初めてスーパーボウルに先発出場し、その後、ワシントンとタンパベイでフロントオフィスの職務を務めたダグ・ウィリアムスといった人物の殿堂入りの可能性が高まることも考えられる。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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