ブラウンズDEヴァースの挑発に「喜んで受けて立つ」とスティーラーズDEヘイワード
2026年10月30日(金) 11:07
今さら説明するまでもないが、クリーブランド・ブラウンズとピッツバーグ・スティーラーズは、決して仲のいい間柄ではない。
両チームは5勝2敗でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区首位に並んでいる。シーズン第4週にスティーラーズを破っているブラウンズがタイブレークで上回っており、両チームとも現地1日(日)にピッツバーグで行われる1戦の重要性を十分に理解している。そして、試合前から火花を散らすこともいとわない。
9月の前回対戦で、ブラウンズのディフェンシブエンド(DE)ジャレッド・ヴァースは勝利を大いに喜んだ。さらに、「汚いプレーが多かったり、試合が終わってからも余計なことをやるようなやつらはリスペクトできない」と記者団に話し、会場を後にする際にスティーラーズを挑発する言葉も残している。
トラッシュトークで知られるヴァースは、それだけでは終わらず、シーズン第8週の再戦でも同じ激しさで臨むと予告した。
「また対戦するのが待ちきれない。この試合はカレンダーに印をつけておくよ。またあいつらとやり合えるのが楽しみで仕方ない」
スティーラーズで長年プレーし、守備を支えるベテランDEのキャメロン・ヘイワードはヴァースの発言に反発し、チームが戦術として行っていたプレーを「汚い」とする若手DEの主張を一蹴した。
『Cleveland.com』によれば、ヘイワードは火曜日に出演した『The Rich Eisen Show(ザ・リッチ・アイゼン・ショー)』で、次のようにコメントしたという。
「ダブルチームやスライド、チップブロックは、このゲームでは禁止なのか? 俺だって、それを受けてできたあざがある。でも、俺たちはそんなことで泣き言は言わない。それもフットボールの一部だ。だから、この試合を楽しみにしている。いい試合になるだろう。両チームとも、この地区でまだ大きなことを成し遂げられる位置にいる」
「AFC北地区は今、かなり激戦だ。俺はこういう状況のど真ん中にいるのが好きだから、大歓迎さ。ただ、ああいう発言があった以上、日曜日にはそれなりに対応するつもりだ」
過去の対戦を振り返ると、こうした言葉の応酬が日曜日のフィールド上での衝突に発展する可能性もある。
2004年、ブラウンズとスティーラーズは、当時クリーブランド・ブラウンズ・スタジアムと呼ばれていた会場で対戦した。当時のブラウンズは3勝5敗で、最終的に4勝12敗に終わるシーズンの途中にあり、今回ほど勝敗の重みは大きくなかった。それでも、両チームの敵対心は今と変わらず強かった。試合前の週には、ブラウンズのディフェンシブタックル(DT)ジェラード・ウォーレンが、頭角を現し始めていたクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーに対し、再戦で不意打ちを仕掛ける可能性を示唆して騒ぎとなり、キックオフを前にリーグから厳重注意を受けた。
試合前、ウォーレンと若きロスリスバーガーはフィールド上で抱擁して言葉を交わしたことで、両者の間の問題はいったん収まったように見えた。しかし、別の場所ではブラウンズのランニングバック(RB)ウィリアム・グリーンとラインバッカー(LB)ジョーイ・ポーターSr.が乱闘になり、殴り合ったうえ、互いに相手から唾を吐きかけられたと主張。リーグにとって後味の悪い場面の当事者となった2人はともに退場処分となり、この乱闘がその日の荒れた雰囲気を決定づけた。
スティーラーズは24対10で快勝し、その後も勝ち続けて15勝1敗でレギュラーシーズンを終えた。しかし、AFCチャンピオンシップゲームでは、最終的にスーパーボウル王者となるニューイングランド・ペイトリオッツに敗れている。一方、ブラウンズでは、シーズン終了を5週間後に控えた時点でヘッドコーチ(HC)ブッチ・デービスがチームを離れた。
今回は状況が大きく異なる。ブラウンズはトッド・モンケンHC、スティーラーズはマイク・マッカーシーHCを新たに迎えた今季、そろって開幕7試合で5勝を挙げている。今週、マッカーシーが子どもの頃から抱いてきたブラウンズへの印象について語った一方、モンケンはこれからの戦いに集中していた。
ピッツバーグで開催されたレギュラーシーズンの試合に22年間勝っていないことについて、モンケンは次のように語っている。
「それはわれわれのチームとは関係ない。今季の戦績がどうであれ、過去やスティーラーズとの対戦史がどうであれ、これは同地区対決だ。いつも言っているように、大事なのは今日何をするか、今日どう練習するか、どんな相手であっても今日どう準備するかだ」
「もちろん、同地区の相手だから重要度は高い。プレーオフに出る一番の近道は地区優勝することだ。地区優勝すれば、プレーオフ出場は保証される。ただ、そこまで先は長い。今それを言いたいわけではない。だからこそ、この試合にはこれだけの意味がある。ライバル関係というのは、強いチーム同士が対戦することで生まれる。われわれも本当に強いチームになるため、必死に戦っている」
両チームとも週を追うごとに勢いを増しており、激戦のAFC北地区で今の位置を譲るつもりもない。
ヘイワードは「あいつらのことは本当にリスペクトしている」と語った。
「それでも、この試合が楽しみで仕方ない。こういう試合こそ望むところだ。マイクT(トムリン)が言うように、俺たちが出るんだから5つ星の対戦になる。喜んで受けて立つ」
【R】



































