ニュース

カーディナルスがQBミンシューを先発に指名、新人ベックがバックアップ

2026年11月04日(水) 11:50

アリゾナ・カーディナルスのガードナー・ミンシュー【Cooper Neill via AP】

シーズンが後半戦に入る今、アリゾナ・カーディナルスがクオーターバック陣を入れ替えている。

マイク・ラフルアーヘッドコーチ(HC)が現地2日(月)、シーズン第9週のシアトル・シーホークス戦からガードナー・ミンシューを先発クオーターバック(QB)に据え、新人カーソン・ベックがバックアップを務めると明かした。

シーズン開幕から8戦でカーディナルスの先発QBだったジャコビー・ブリセットは緊急時の3番手QBの役割にまわる。

カーディナルスを導いて3勝5敗だったブリセットを降格させたことについて、ラフルアーHCは「簡単なことではない。楽しい電話ではない。当然、こういうことをするためのマニュアルもない。人間としてのあり方だ。人として、ジャコビーのことはとても尊敬している。選手としてのジャコビーのことも、とても尊敬している。昨日も皆さんに話したように、彼だけのせいではない。私をはじめとする、全体としての問題だ」と話している。

「しかし、彼らが就くポジションの性質上、こういうことはある。われわれにはきっかけとなる原動力が必要で、ガードナーがそれをもたらしてくれたのは明らかだ」

先週日曜日の試合で、確かにミンシューはきっかけをもたらしていた。ダラス・カウボーイズ戦の第3クオーター、17対3という劣勢で、ミンシューはベンチに下がったブリセットと交代。そこからとてつもない逆転劇が幕を開け、ミンシューはパス23回中17回成功、188ヤード、タッチダウン3回をマークし、5つのスコアリングドライブをけん引した。その一つが、オーバータイムで33対30での勝利を決定づけたドライブだった。

今季のブリセットはパス成功率63.3%、1,719ヤード、タッチダウン10回、インターセプト7回をマークしており、日曜日にベンチに下げられた時点ではパス23回中10回成功、119ヤード、インターセプト1回という状況だった。もしかしたら、これがアリゾナでの最後のスナップになったかもしれない。

ジャーニーマンであるブリセットが降格されたのを受け、現地11月10日(火)のトレード期限までにブリセットがトレード対象となる可能性が取り沙汰されている。リーグ全体でクオーターバックの負傷が相次ぎ、各チームの状況が不透明になる中、33歳の3番手QBであるブリセットも魅力的なトレード候補となり得る。

月曜日にブリセットがチームを離れる可能性について聞かれたラフルアーHCは、今は次の週のことだけに集中していると述べた。

「彼は完全にこのチームの一員だ。彼が私の知る彼らしいチームメイトであり続けることにワクワクしている」とラフルアーHCは話している。

一方のミンシューは、カーディナルスで初めての先発機会を得た。30歳のミンシューは2019年NFLドラフトの6巡目でジャクソンビル・ジャガーズに指名されて以来、5つのチームで47試合に先発(64試合に出場)。シーズン第8週の試合は、今季初めての出場だった。最後に先発したのは昨シーズン第16週のカンザスシティ・チーフス戦だった。

ブリセットの降格に伴い、2026年NFLドラフト全体65位指名のベックがQB2に昇格。ラフルアーHCはベックの背中の負傷は週ごとの経過観察だとする一方、バックアップの役割を担う準備はできていると話した。

「これが正しい判断だと思う。スカウトチームなどでより練習を重ね、さらに多くのスナップを経験させ、彼の成長を引き続き促していく」とラフルアーHCは説明している。

マンデーナイトフットボールを迎えるにあたり、カーディナルスは試合平均パスヤード(223.8ヤード)で18位につけているものの、プレー平均パスヤード(5.44ヤード)は29位となっている。競争の激しいNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区で、3勝5敗のカーディナルスは健闘しており、3位のロサンゼルス・ラムズとは1ゲーム差。両チームはシーズン第10週に対戦する。

その時点でブリセットがロースターにいるかは分からない。カーディナルスはセンター後ろの新たな解答として、ミンシューを見いだした。

【A】