ブラウンズ、全体1位でマイルズ・ギャレットを指名
2017年04月28日(金) 10:39さまざまな憶測が飛び交ったものの、クリーブランド・ブラウンズの2017年ドラフト全体1位指名は至ってシンプルだった。
ブラウンズは現地27日(木)にスタートした2017年ドラフトで、大方の予想通りテキサスA&M大学のディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットを指名している。
チーム上級副社長サシ・ブラウンやヘッドコーチ(HC)ヒュー・ジャクソンによるここ数日間の発言は、DEギャレットではなくチームの将来を担うクオーターバック(QB)となるミッチェル・トゥルビスキーを全体1位で指名するのではないかという憶測を呼んでいた。
しかしながら、ブラウンズは満場一致の2017年ナンバーワンドラフト候補であるギャレットを指名。テキサスA&M大学で圧倒的な成績を収めた身長約193cm、体重約123kgのギャレットは先月のスカウティングコンバインで大勢のスカウトを虜(とりこ)にした。
今ドラフトにおける絶対的ゲームチェンジャーの1人と目されていたギャレットは、来たるブラウンズの数年間に明るい見通しをもたらす。新守備コーディネーター(DC)のグレッグ・ウィリアムズにとってはこれ以上ないプレゼントとなったはずだ。
ギャレットはラインバッカー(LB)のジェイミー・コリンズ、クリスチャン・カークシー、2年目の若手有望であるエマニュエル・オグバ、巨体を持つダニー・シェルトンらのいる守備陣に加わる。ブラウンズはセカンダリー陣の不安を拭(ぬぐ)いきれてはいなかったものの、ギャレットの加入によってこれが一瞬にして吹き飛ぶこともあり得る。
1巡目全体12位の指名権や2巡目、3巡目での指名権を含めて今ドラフトにおいて残り10の指名権を有するブラウンズは、今後の指名で残るウィークポイントを補強していく。全体1位で無難な選択を取ったブラウンズのフロントに対してはファンも安堵(あんど)のため息を漏らしただろう。
トゥルビスキーの指名に対してブラウンズがどう動くのか。その実力からすれば、トゥルビスキーは当然ながら全体1位指名を受けるほどではなかった。ドラフトにおけるQB指名は時として大失敗に終わる。近年は批判続きであったQBの1位指名を回避し、ブラウンズがジュリアス・ペッパーズのレベルとも称されるギャレットを指名したことは単純に評価に値する。
2017年ドラフトでの堅実な全体1位指名が長い間奈落の底に沈んだブラウンズを光ある方へと導いてくれるかもしれない。