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イーグルス、ドラフト2巡目指名CBジョーンズの回復を焦らず待つ

2017年04月30日(日) 07:42

シドニー・ジョーンズ【AP Photo/David J. Phillip】

フィラデルフィア・イーグルスは今ドラフト2巡目全体43位でワシントン大学のコーナーバック(CB)シドニー・ジョーンズを指名した。もし今年3月のプロデーでアキレス腱を損傷していなければ、ジョーンズは1巡目指名を受けてもおかしくなかった選手だ。

現地28日(金)、『The Philadelphia Daily News (ザ・フィラデルフィア・デイリー・ニュース)』に対し、ハウィー・ローズマン球団副社長は今シーズン開幕戦に間に合わない可能性が高いジョーンズに関してこう語った。

「ドラフトはチームにとっての長期的な利益を求めて行われるもの。セリフっぽく言うならば、“ほら、デプスチャートを見て。ここに大きな穴がある。他チームに取られる前に今すぐベストなプレーヤーを獲得しよう”とでも言うようなものかな。シドニーのタイムテーブルに関してわれわれはさほど気にしていない。フィールドに復帰して100%の力を出せれば、彼がゲームで違いを生み出せる選手であることは間違いない」

ヘッドコーチ(HC)のダグ・ペダーソンもチームがジョーンズの回復を焦らず待つことを強調している。

「1巡目指名を受けてもおかしくない選手を獲れた。ハウィーも言うようにシドニーは大物。彼について焦ることはない。シドニーをフィールドに戻す前には必ず、彼が100%の状態であることを確認する」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはジョーンズがNFI(非フットボール故障者)リストに名を連ねてシーズン開幕を迎える予定だとし、今年10月頃が復帰のめどとなると伝えた。

ドラフト1巡目の実力を備えたジョーンズがもし完璧な状態に戻るのであれば、イーグルスは喜んでシーズン開幕から1カ月程度は待つであろう。

故障を抱えながらもドラフトで指名された選手が復帰後にどれだけ活躍できるのか、その見極めは容易ではない。故障前のパフォーマンスを見せられずに姿を消した選手も少なくはないのだ。たとえ復帰まで1年を要すことになったとしても、イーグルスはジョーンズが過去の失敗事例とは同じようにならないと自信を持って語る。ローズマンの発言が正しければ、イーグルスは2巡目指名で相当なお買い得商品をゲットできたのかもしれない。