オークランド・レイダースのヘッドコーチ（HC）ジャック・デル・リオが引退を撤回して新加入したランニングバック（RB）マーショーン・リンチの活躍に太鼓判を押す。

デル・リオは『ESPN.com』に対し、「マーショーンの“本物の情熱”を感じる。彼はここで育った男。マーショーンはレイダースの一員になれたことをとても喜んでいるし、われわれも彼をこのチームに迎えることができて興奮している」と語り、こう続けている。

「彼がどのくらい活躍できそうかという質問は多いが、それは今後の彼を見ていれば分かるはず。レイダースに加入するというだけでマーショーンほど興奮し、幸せそうな選手には今まで会ったことがない」

今オフシーズン中にチームを移籍したビッグネームのベテランRBはエイドリアン・ピーターソン、ジャマール・チャールズを含めて3人いたが、メディアから一番注目を浴びたのは元シアトル・シーホークスのリンチだった。リンチは引退直前のシーズンで体幹部の筋肉を傷めたものの、それまでの3年間は毎年驚異の1,200ヤード、10タッチダウン以上をマークしている。31歳のリンチが当時と同程度の成績を残せるとは思わないが、リンチの超人的身体能力の高さはいまだ健在しているようにも思える。

デル・リオは引退を撤回して再度NFLに挑戦するRBに対してはいかに幸運であるかを説いた。リンチのように一度引退した選手がカムバックするチャンスを与えられることは極まれであるからこそ、彼に対する期待も大きくなる。フィールド上では内向的にも見えるリンチだが、試合ともなれば感極まるのかもしれない。

リンチのその感情がプレシーズン、レギュラーシーズンと、いつまで続くのだろうか。試合感覚を取り戻した彼が3年前と同じようにフィールド上で大暴れする姿に期待が高まる。