シーホークスHCキャロル、CBシャーマンのトレードは“0%”
2017年05月05日(金) 10:102017年ドラフトが終了した今、シアトル・シーホークスのコーナーバック(CB)リチャード・シャーマンのトレードに関する議論も終わりを迎える。
シーホークスのヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルは現地4日(木)、ラジオ番組『KIRO-AM』の中でシャーマンのトレードの可能性はゼロだと語った。
『ESPN』のシェリル・カャパディアに対し、キャロルはこのように述べている。
「そう。片方から見れば、その理由はドラフトが終わったから。とはいえ、誰しも好きな時に電話をかけられる。数名といろいろな話し合いがあったのも確かだ。ただ、彼らが気を変えることはないと思う。ドラフトに関連した話もなかったので、考慮に足るオファーがわれわれの耳に届くことはもうないはずだ。いつだって話は聞く。トレードの機会自体はいつでもあるんだ。ただし、どうやらその可能性はもう“ゼロ”%。他のチームは何も譲渡したくはないし、そもそもこのタイミングではしたくないだろう。ドラフト期間中に主力選手をトレードするのは至難の業(わざ)。あまり多く起こるようなことではなかった」
シーホークスは29歳のシャーマンをトレードするにあたって、かなりの高額を要求していたとされ、すでに数週間前に話自体がとん挫しかけていたのだ。
チームはこの間、シーホークス守備陣の中心選手のトレードに関しては常にオープンな姿勢を貫いた。ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーはシャーマン放出によって将来的なサラリーキャップの問題が解決でき、その見返りとして上位ドラフト指名権を獲得できるとのコメントも残している。
キャロルは4日、これらのトレード話にもかかわらず、チームとシャーマンの関係性は“以前と変わらず良好”であると述べている。
「わがチームにいる選手のトレードを希望する相手がいれば、いつでもその話は聞き入れる。本当はトレードには出したくないし、選手をとどめておきたい。しかし、チームがより良くなるため、また、チーム力を高めるためにはそれが必要な時もある。だからこそ来るオファーには全て目を通す。そして今、そのプロセスは全部終了した。リチャードとわれわれはとてもオープンな会話をしていたし、そこに敵意などは全くなかった」
今シーズンの間はもうないだろうが、2018年にはまた、3度オールプロに選出された経歴を持つシャーマンのトレード話が浮上してくるだろう。