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シーホークス、Sチャンセラーと3年の契約延長で合意

2017年08月02日(水) 09:55


シアトル・シーホークスのカム・チャンセラー【AP Photo/Ted S. Warren】

シアトル・シーホークスがチームの看板セーフティ(S)であるカム・チャンセラーとの契約をようやく締結させた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはチャンセラーが現地1日(火)に保証額2,500万円(約27億6,000万円)付き3年3,600万ドル(約39億7,000万円)でシーホークスとの契約に合意したと報じた。同選手は2013年に結んだ5年2,932万3,000ドル(約32億3,500万円)の契約最終年を迎えていた。

この動きを最初に報じたのは『ESPN』であり、同チームは後にこれを認めている。

チーム公式サイトによると、チャンセラーは「このチームが大好き。俺に最初のチャンスをくれたのがシーホークスだった。たった一度のチャンスをね。ここで引退できたら最高」と語っていたようだ。

シーホークスにとって同チームに在籍する守備選手の中でもベストと言えるチャンセラーの契約問題は最重要課題だった。チャンセラーが契約留保している間、チームメイトのSアール・トーマスはチャンセラーがいかにシーホークス守備陣の中心的存在であったかを痛感したようだ。チャンセラーはこれまでにヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルからのいかなる難題にも完璧に応えてきた。

“静かなる巨人”は少なくともあと3年間、シアトルの最終ラインを守ることとなる。年俸平均1,200万ドル(約13億2,300万円)を獲得したチャンセラーはSの中でもエリック・ベリー、タイラン・マシューに次いで3番目の高額年俸選手となるが、今契約の保証額は他と比較しても圧倒的に高い。実際のところ、膨れ上がる契約額よりも保証額に価値を見出す選手も多数存在する。

シーホークスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーは同選手の残留を確定させ、命題とされていた史上最高峰のディフェンス陣の維持に成功したとも言える。これでシュナイダーGMはチャンセラー、トーマス、リチャード・シャーマン、マイケル・ベネットと、リーグを代表する守備選手たちを長期間チームに残しておくことが可能となった。

キャロルHCは先週末、チャンセラーの契約について「彼との交渉には時間を要している」と語っており、「ポジティブな方向でまとまりつつある。まだ決定ではないが、前向きであることは間違いない。もうじき終わることを願っている」とも明かしていた。

チャンセラーはこの際、「マイナス思考はしたくない。常にポジティブでいたいからね。良い結末を期待している。両サイドともに生産的で、前向きな検討をしている。このままの感じでいってほしい」とのコメントを残している。

今回の契約締結によって、チャンセラーは自身の最終目標である“シーホークスの一員”としての引退に一歩近づいたのかもしれない。