ベテランLTクレイディが引退を表明
2017年08月02日(水) 12:29またしても元プロボウラーであるレフトタックル(LT)が引退を表明した。
現地1日(火)、LTライアン・クレイディがキャリアの幕引きを宣言した。
2008年のドラフト全体12位指名でデンバー・ブロンコスへと入団したクレイディは8年間を同チームで過ごした。30歳のベテラン選手であるクレイディは先シーズンからニューヨーク・ジェッツに在籍していたものの、肩の故障によって故障者リスト上でシーズン終了を迎えている。
フリーエージェント(FA)市場の中ではLTとしてトップの評価を得ていたクレイディ。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは今オフシーズン、LTの補強が急務であったデトロイト・ライオンズを含め、同選手には多数の球団が興味を示していたようだと報じた。伝えられるところによれば、同選手はシアトル・ホークスも訪問していたようだ。
ブロンコス時代、新人選手として期待されたクレイディは即先発起用され、わずか0.5サックしか許さなかった。しかしながら、プロボウルに4度、ファーストチームのオールプロに2度も選出された彼のキャリア前半はLTとしてNFL史上最高クラスだっただろう。
ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・エルウェイは『Twitter(ツイッター)』に下記のようなコメントを残している。
「数年間、ライアンはブロンコスですばらしい活躍をしてくれた。彼はLTとして圧倒的な力を誇っていた。最高のキャリアにその栄誉を称えたい、おめでとうライアン!」
しかしながら、クレイディのキャリア後半はケガによって崩壊していった。2013年、リスフラン関節損傷を発症した同選手が出場できたのはわずか2試合だった。2015年にはACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を損傷してシーズン全てを棒に振り、ジェッツの9戦に出場していた昨季はシーズン後半に肩を故障している。
クレイディが引退を発表したのはジャクソンビル・ジャガーズのベテランLTブランデン・アルバートによる引退表明の翌日のことだった。