ダラス・カウボーイズのランニングバック（RB）エゼキエル・エリオットに科された出場停止処分に関して米国連邦裁判所がNFL側による申請を却下したため、今週末に開催されるシーズン第8週のワシントン・レッドスキンズ戦にエリオットが出場可能となることが分かった。

現地23日（月）、米国地区裁判所のキャサリン・P・フェイラ判事が聴聞会を10月30日（月）17時（東部標準時間）から開始すると明言。フェイラ判事がNFL選手会とエリオット側に対して仮差し止め命令を与えなかった場合はエリオットに再び停止処分が科される可能性が浮上し、同判事が仮差し止め命令を与えた場合は、エリオットの出場停止処分執行は再び延期となる。

テュレーン・スポーツ法政策のディレクターを務めるゲイブ・フェルドマンは、エリオットによる仮差し止め命令請求が受理されることを予想しているNFL側は第2巡回区連邦控訴裁判所に対して緊急手続き停止申請を行う可能性があると指摘する。

リーグは先週、シーズン第8週が開催される前にエリオットへの停止処分を執行可能にしようと聴聞会の日程を早める申請を行っていた。この動きはポール・A・クロッティ判事がNFL選手会に対して一時差し止め命令を認めた後に起きた出来事で、この判決によってエリオットは再び出場可能となっている。ごく短期間だけ出場停止にはなるが、今季のエリオットがこれまでに試合を欠場したことはない。

NFL側とエリオットを擁護するNFL選手会側に“和解”という言葉はないようだ。両者による訴訟問題は2018年に突入してもなお継続するだろう。

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